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『おにたのぼうし』 / あまんきみこ

2014/02/01
今回もまた節分に関連した絵本をご紹介します。

おにたのぼうし (おはなし名作絵本 2)
おにたのぼうし (おはなし名作絵本 2)あまん きみこ 岩崎 ちひろ

ポプラ社 1969-08
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小さな黒鬼の子ども、それが「おにた」です。「鬼」と聞くと、悪いものっていうイメージがありませんか?

「にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめてるんだから。」

という、おにたのセリフがあるのですが、その言葉にハッとしました。そうそう、先入観って間違っていることもあるんですよね。気の良いおにたですが、豆まきをされたら逃げ出すしかありません。外へ出たおにたは、病気のお母さんと2人暮らしをしている女の子の家にこっそり入り込みます。そこで、女の子が何も食べていないことを知り、おにたは人間の男の子に変装し、食べ物を届けるのですが・・・

悲しいかな、おにたはそこでも人間の「先入観」に打ちひしがれるのです。女の子の為に、自らが黒豆となったおにた。おにたが最後に感じたのは、人間への失望だったでしょうか、それとも・・・

「先入観」という色眼鏡をかけている限り、真実は見えてこないということを、とても上手に表現された一冊だと思います。これを読んだら、節分の豆まきもちょっと躊躇してしまいそうです。真実を見る目を、是非持ちたいものです。いわさきちひろさんの絵が、優しいおにたの雰囲気にぴったりでした。


※小学3年生の国語の教科書(三省堂)掲載作品です。




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09:00 ・あ【あまんきみこ】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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