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『よだかの星』 / 宮沢賢治

2013/03/25
よだかの星 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)
よだかの星 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)宮沢 賢治 ささめや ゆき

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この作品のタイトルは知っていたものの、初めて読んでみました。容姿がみにくいというだけで嫌われ、名前を改名しろ!とまで強制されてしまう、可哀想な「よだか」という鳥のお話。結末はタイトルにあるように「星」になってしまうのですが・・・いや、「星になれて良かったね」と言うべきか。それぐらい、よだかの置かれているポジションは、辛いものでした。悪いことをしているわけでもないのに、どんどん追いつめられていくよだかの姿に、心を痛めずにはいられませんでした。それはまるで、いじめを黙認してしまったかのようで、読みながら心苦しさを覚えました。

今で言えば、よだかのそれは「個性」として尊重すべき部分なのだと思います。夜、活動するよだかにとってその容姿は、生きていくために必要な個性だったはず。神様からいただいた容姿、名前。それを否定する権利は、誰にもあるはずはないのに。子ども達が読んだらきっと、いじめについて深く考えてくれるきっかけになるのでは?そう感じられる内容の作品です。

余談ですが、私の田舎では、子どもが夜遅くまで起きていると、親にこう言われたものです。「よだかみたいに、いつまで起きてるの!」それから、近所の人との雑談の中で、「うちの子は、よだかで~(夜更かしの意)」なんて、日常生活で「よだか」という言葉が使われていました。(私は、岩手出身です)

子どもの時はよくわからなかったのですが、きっとこの作品を知っていたからこそ、大人たちが「よだか」という言葉をを日常生活で使っていたに違いありません。今更ながら、そのことを知り、宮沢賢治の作品が普段の生活に浸透していたことに気付き、驚いている次第です。いずれにせよ、私の心に残る作品になったことは間違いないです。よだかが、綺麗な光になれたことだけが救いでした。

※小学5年生の教科書掲載作品です。




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08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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