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『気のいい火山弾』 / 宮沢 賢治

2013/02/19
先日は、ロシアに隕石が落下したというニュースを知り、大変驚きました。負傷者の方々には申し訳ないのですが、ほんと日本じゃなくて良かった・・・と正直、思ってしまいました。あんなのが突然、光りながら空からすっ飛んでくるのを見たら、すぐに隕石だとはわかりませんよね。映画「トランス・フォーマー」を観たことのある人だったら、「ディセプティコン!?」って思っちゃうかも(あんな感じで、地球にやってきます)。死者が出なかったのが奇跡ですね。

詳しい情報によると、隕石は爆発したわけではなく、摩擦によって光りながら割れただけで、被害が大きかった主な原因としては、音速で落ちてきた隕石の前方の空気が押し出される「衝撃波」によって、ガラスが割れたり、建物が壊れたりといった被害が出たらしいですね。私が見たテレビ番組のコメンテーターの人が、「要は、空気の津波ですね」と言っていて、なるほど!わかりやすい例えだ!と頷いてしまいました。

日本でも、小さい隕石はいくつか落下していて、民家の屋根を突き破ったりしているとのこと。誰が悪いわけでもないですし、自然災害のひとつでしょうから、防御しようが無いですし、こういうことが現代に於いても起こりうるのだと思うと、ちょっと怖いですよね。

さて!今回は、隕石ではないですが、こんな石の出てくる絵本をご紹介したいと思います

ベゴ石の表情にご注目

気のいい火山弾 (ミキハウスの宮沢賢治絵本)
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「ベゴ石」と呼ばれている、たちの良い黒い石が主人公。いっぺんも怒らないので、周りの石や蚊にまでからかわれて・・・でも、この「ベゴ石」の表情を見ていると、なぜか怒りの気持ちなんて沸いてこないんですよね。そして、ベゴ石の話す言葉は実に穏やかで、とても心の広い印象を受けました。

そんなベゴ石だからでしょう、からかわれている場面でも、楽しい雰囲気で読み進めることが出来ました。とにかく、このベゴ石の表情がとっても良いんです。全体を通してみても、ストーリーと絵がとてもマッチしていて素晴らしく、自然に絵本の世界へ入っていくことが出来ました。

ずっと目を閉じていたベゴ石でしたが、この絵本で唯一、うっすらと目を開けるシーンがあります。見開き2ページに描かれたその場面に、思わず見入ってしまいました。

「私共は、みんな、自分でできることをしなければなりません。」

自分に置かれた境遇を、ただただひっそりと受け入れ続けたベゴ石。別れの言葉の中で、からかわれ続けたその場所を「明るい楽しいところ」と表現していたのにはドキッとしました。もしかしたら本当は、その場所にいた方が良かったのではないか?例え、ずっとからかわれ続けたとしても?そう考えると複雑な心境になりました。このことは、きっとベゴ石にとって、ハッピーエンドなんだと思いたい。きっと連れて行かれた先でも新たな出会いがあるはずだから。

久しぶりに息子に読み聞かせながら読んだのですが、ところどころ、からかいのシーンや、苔がむしり取られる場面で笑ったりしながら聞いていました。

実は最初、「え~、宮沢賢治の本?」と言っていた息子でしたが、読み終えてみると、「他の本はないの?」とどうやら宮沢賢治の世界に引き込まれ始めたようです。私自身も宮沢賢治の作品をじっくり読んだのは初めてでしたので、とても新鮮な感覚でした。是非、蔵書にしたい好きな作品です



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08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(2) | トラックバック(0)
コメント
この本買いました!
Wikipediaには
≫鉱物採集に熱中し、家人から「石っこ賢さん」や「石こ賢さん」などと呼ばれた。≪
という記述があり、
石は随分お好きだったようですね。

田中きよさんの絵も素晴らしく、いい雰囲気出ていますし、
科学絵本的でもあり、
岩石の勉強をする頃に読み聞かせで読んでいます。

お子さんの仰るように、
宮沢賢治ものとしては、異色な感じなのがまたいいです☆
Re: この本買いました!
こうまさん、コメントありがとうございます!

すでに購入してお手元にあるんですね~羨ましい!
宮沢賢治という人物は、「風変わり」というイメージが強いですね。
だからでしょうか。視点もちょっと変わっていて、このお話なんて、
火山弾が主役って。面白いですよね~。

> 田中きよさんの絵も素晴らしく、いい雰囲気出ていますし、

そうなんですよね。この絵だったから、余計にもお話の良さが
際立ったのではと思います。お気に入りの一冊です♪

こちらの他にも、宮沢賢治の作品をいくつか読んで感想を書き溜めて
いますので、少しずつ紹介していけたらと思っています!

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