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『えみるの赤いランドセル-亡き娘との恩愛の記-』 /風見しんご

2012/03/13
今日は、最近読んだ本を紹介したいと思います。

えみるの赤いランドセル―亡き娘との恩愛の記
えみるの赤いランドセル―亡き娘との恩愛の記風見 しんご

青志社 2008-01-11
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たったひとつのたからもの ゆるら がんばれば、幸せになれるよ―小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉 (小学館文庫)


(著者・風見しんごさんのコメント)

ランドセルのメッセージ

大事に大事に使っていた、えみるの赤いランドセル。
一瞬でズタズタにへしゃげてしまいました......。
中に入っていた鉛筆は、全部折れて砕けていました。
交通事故の現実......。

「交通事故ゼロをめざして......」
ランドセルから、そんな声が聞こえてくるのは僕だけでしょうか?

風見しんご


-*-*-*--*-*-*-

2007年1月17日、長女・えみるちゃん(享年10歳)を通学途中の交通事故で亡くした風見しんごさんの、娘さんやご家族へ対する愛情が目一杯詰まった一冊です。

風見しんごさんの長女が事故で亡くなったことは、当時ニュースでさんざん流れていましたから知ってはいましたが、この度、風見しんごさんがデビュー30周年記念として、27年ぶりにニュー・シングルをリリースしたと知り、この本を読んでみようと思いました。

亡き娘さんへの思い、遺された遺族としての思い、風見さんの家族への思い、いろんなことが包み隠さずにストレートに書いてあり、いちいち心に響きました。事故当日の描写は・・・その前日のやりとりから淡々とまるでドラマのように描かれていて、本当にいつもと同じ日常の中に突然起こった、衝撃的な事故であったことがリアルに感じられ、読み進めるのも辛いほどでした。

「行ってきまーす!」と元気に玄関を出て、それからわずか20秒か30秒後に起きた交通事故。

すでに始まった死後硬直のせいで、車に乗り込むときに、えみるちゃんの大好きだった「お姫様抱っこ」をして乗せることが出来なかったと悔やむ様子や、事故で傷付いた顔を綺麗にするとき、「死に化粧はしないで、お嫁入りするときの化粧をしてやって下さい」という親としての思い、読みながら涙が溢れてきました。

亡くなったえみるちゃんとの思い出のエピソードもたくさん出てきますが、そのどれもが愛情たっぷりで育てられたからこういう子に育ったんだろうなと思える内容。そして、次女ふみねちゃんの、小さいながらも親を気遣う姿にまた涙、涙。。。

ただ、この本の良いところは、家族を失った悲しみを書き綴っているだけではなく、こういう悲しい事故が二度と起こらないようにという必死の思いが詰まっているところでしょう。そして、戸籍のデータ化についても記述があります。私はこの戸籍のデータ化については全く知らなかったのですが、戸籍をデータ化するに当たり、事務処理の効率上、それ以前に亡くなった方は省略(つまり削除)して良いことになったのだとか。死んでしまったら、戸籍から跡形もなく削除。風見さんはこのことについて「記載を望むか、無記載を望むかくらい住民側に決定権があっても良いのでは?」「存在した事実が全く感じられなくなった記載の仕方がどれだけ虚しいものか」と綴っており、大変共感が持てました。

風見しんごさんの長女・えみるちゃんが亡くなったのが享年10歳。うちののんびりマイペースな息子も今、ちょうど10歳です。朝、元気に出掛けて、夕方、元気に帰ってくることが、奇跡の毎日の連続なんだとこの本から教えてもらったように思います。当たり前のことが幸せなんだということ。家族が元気でいられること。そのことに深く感謝して生きて行かなきゃってすごく思いました。

悲しい事故が二度と起こらないように。唯一、遺品として遺されたえみるちゃんのランドセルが、この本のタイトルに使われた理由がよくわかりました。


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08:30 ・【芸能人の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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