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『MW(ムウ)』 /手塚治虫

2011/06/21
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(第一巻・解説)
銀行員として働く結城美知夫には、裏の顔があった。飽くことなく罪を重ね続け、複雑な関係にある、賀来神父のもとへ懺悔にゆく別の姿が!秘密毒ガス兵器”MW”を軸に、現代の科学万能主義にメスを入れる問題作

(第二巻・解説)
誘拐魔として世間を脅かしながら”MW”へ着実に近づいてゆく結城。だが、その間に法の手は彼に迫っていた!犯人を結城とにらんだ検察庁は、賀来神父に協力を求め、密告を勧める。はたして、賀来の運命の選択は!? 

(第三巻・解説)
”MW”によって非情な人生を歩んできた結城は、ついに中田英覚の娘婿となり、次なる標的ミンチ中将に接近してゆく。はたして、結城の抱く野望は実現するのか!?現代社会に警告を発する問題作、堂々の完結編

「MW」は、「ビッグコミック」(小学館)で1976年9月 ~ 1978年1月に連載された作品。「同性愛」と「猟奇殺人」を題材として扱う、手塚治虫の数多い作品の中でも異彩な作品。

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映画「MW」(ブログ記事はこちら)を見た影響で、原作を読んでみました。
MW(ムウ) (1) (小学館文庫)MW(ムウ) (2) (小学館文庫)
本当は、上記の文庫本を読むつもりで探してみたのですが、うちの地域の図書館にはコミック版しか無いみたいなので、コミックでもいっかな、ぐらいの軽い気持ちで読み始めたのですが、読み始めてすぐ、「これはヤバイ!!」と思いました。初っ端から過激すぎます。でも、それ故に、結城美知夫のクレイジーな怖さが印象づけられ、次は何をやらかすんだろう?とついつい引き込まれてしまいました。

それと、映画では描かれなかった結城と賀来神父の同性愛の描写も初っ端から出てきます。っていうか、コミック全3巻を通して、相手の性別を問わず、これでもか!っていうぐらいそういうシーンが出てきます。それ故に、神父である賀来の苦悩ぶりと、手段を選ばない結城の残酷さが際立ってもいるのですが、これを実際に映像化してしまうとなると、たぶんインパクトが強すぎてストーリーそのものが色褪せてしまう可能性があるので、あえて映画ではそういう部分を臭わせつつも映像としては封印したのかなと納得しました。

映画のストーリーと違う点としては、コミックでは結城は梨園の家庭に生まれており、関西歌舞伎の河本玉之丞という兄がいることになっています。顔立ちがとてもきれいで、女形なんですね。結城美知夫は、そういう血筋を引いているせいか、女装もとても得意なのです(映画では、玉木宏が女装するシーンは出てきません)。

自分が殺害した女性の服を身にまとい、女性の髪型にそっくりなカツラを被り、声まで真似ることができるんです。まるでルパン三世のよう。こういう女装も、同性愛者だからこそしっくりできる、という設定なのかもしれません。そしてこの兄と結城は、双子かと思うぐらい容姿が似ているのです。後半、その辺がキーポイントになってきます。

映画とコミックでは、それぞれが違った迫力・恐怖・面白さがあり、それぞれ甲乙つけがたいですね。原作を読む限り、映画版は原作を裏切らない仕上がりになっており、原作もまた、映画版に引けを取らない面白さがたくさん詰まっています。どちらも期待を裏切らない作品だということが解りました。

原作を読む限り、結城美知夫はとても整った顔で、少し中性的な雰囲気もあるので、実写にするなら確かに玉木宏に白羽の矢が立ってもおかしくないなって思います。私はまだ観てませんが、映画「大奥」の時の女性にも引けを取らないスゴイ色気を出せる玉木宏なら、結城のような女形の姿もありえると思いますし、ナイス・キャスティングだったのではないでしょうか。

賀来神父は、原作のキャラと山田孝之を見比べるに、共通している部分は、太い眉毛?(笑)顔の作りが濃い感じの雰囲気は、とても似てるかなと思います。映画では、結城と賀来は、同じぐらいの歳の設定でしたが、原作だと賀来神父の方が結城より10歳ぐらい年上の設定になってます。まだ子どもの結城を賀来が助ける、みたいな。なので、原作のキャラクターでイメージすると、山田孝之はちょっと若いなと思いますが、これが結城と同じ年代だとすれば、このキャスティングも納得です。

コミックでは、最後の最後に本当にビックリさせられる展開が待っています。映画をご覧になった方も、是非原作を読んでみることをお勧めします。期待を裏切らない展開ですよ



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