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映画の紹介『殯の森』

2010/12/05
先日、図書館から借りてきて観た映画をご紹介します。

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奈良県東部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。ここでは軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。その中の一人、しげき(うだしげき)は、33年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

 そして今、しげきは亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしていた。誰も立ち入ることの出来ない、しげきと妻だけの世界。そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)もまた心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで夫(斉藤陽一郎)との別れを余儀なくされたのだ。つらい思いを抱えながらも、真千子は毎日を懸命に生きようとしていた。

 ある日、亡き妻の思い出の詰まったリュックサックを、そうとはしらず何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。自信を失う真千子を、主任の和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃんなあかんってこと、ないから」とそっと励ます。次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し始める。そして毎日の生活の中で、やがて心打ち解けあっていく、しげきと真千子。

 真千子は、しげきと一緒に妻の墓参りに行くことになるが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。助けを呼びに行く真千子。しかし、事態は思っても見ない展開になるのだった・・。



映画タイトルは、「もがりのもり」と読みます。見慣れない漢字なので、パッと見、読めないですよね。
映画監督の河瀬直美さんをテレビでなんとなく拝見して少し興味があったのと、第60回カンヌ国際映画祭で、審査員特別大賞「グランプリ」を受賞した作品ということで、観ておいても損はないだろう、な~んて軽い気持ちで観てみたのですが、なんというか・・・かなり奥が深い作品です。

映画なんですけど、ドキュメンタリー風な感じ・・・と言いますか、まるで隠し撮りしてその現場をのぞき見ているような感覚に陥るんですよね。その人達の日常を、こっそり覗き見ているような感じといえば、一番近いかな。なので、セリフもぼそぼそ呟くように言っていたりするので、テレビのボリュームをかなり上げないと聞こえなかったりします。

よくある映画やドラマのように、登場人物が自分の気持ちを言葉に出して説明して語っちゃうようなことは全く無いので、その時の行動や気持ちを、観ている側が感じて理解するしかないんですよね。だから、見始めは、「何これ?」「何で急にこのシーンが出てくるの?」と、映画に追いついていくのが大変なんです。

正直言って意味が分からなくて、途中で観るの止めようかな?なんて思ったんですが、ダラダラ観ているうちに、説明の言葉は無いんだけれど、だんだん登場人物のそれぞれの気持ちが飲み込めてきて、自分の気持ちが映画の流れに乗ってからは、やっとまともに観られるようになったというか、この映画に自分がやっと追いついたな、っていう気がしました。

映画のタイトルになっている「殯(もがり)」とは、日本の古代に行なわれていた葬儀儀礼のことで、死者を本葬するまでの期間、棺に遺体を仮に納めて安置し、別れを惜しむこと。または、その棺を安置する場所を指すらしいです。「喪(も)上がり」から生まれたことばのようです。

河瀬監督は物心がついたころ、亡くなった知り合いが動かなくなったことを不思議に思い、その後の経験を通して本作を構想し、生き残った者と死者との「結び目のようなあわい(間・関係)を描く物語」を目指したとのこと。さすが、監督ともなる人は、子どもの頃から感性が鋭かったんですね。

それはそうと、映画の登場人物で、認知症の老人、しげき役を演じている、うだしげきさんですが、演技は初体験で、本作が俳優デビュー作とのことなんですが、めちゃくちゃ演技が自然体で上手いんです。上手すぎです!!途中まで主人も一緒に映画を観ていたのですが、「このじいさん、デビュー作にしては上手すぎだよ!!」と絶賛していました。(でも、映画を観ることは途中で挫折していましたが

日本人が観ても難しいと感じるこの作品、カンヌ国際映画祭の公式上映の際には、5分間のスタンディングオベーションがあったと報道されたらしいのですが、本当に外国人の皆様がこの作品を理解したのかよ??って疑問にさえ感じます。日本っぽいシーンが幾つか出てきたので、それに反応しただけのような気がしないでもないですが・・・私の考え過ぎでしょうか(笑)

ラストシーンの、あのシーンだけのためにずいぶん長い前フリがあったな、という感じがしないでもないです。私には難しすぎて、全てを理解することは出来ませんでした。我こそは!と思う方、是非ご覧になってみて下さい


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