『インストール』 / 綿矢りさ
2009/10/05
今回読んだ本はこちらです
図書館の書棚を何となく見回していて見つけた一冊です。なんか話題になったような・・・?よくわからないので、綿矢りささんについて調べてみました。
現在は大学を卒業し、専業作家として活動中とのことです。なんとなく本のタイトルは聞いたことがあったので、調べてみてなるほどという感じですね
さて、ここからは「インストール」のあらすじ兼感想を書きたいと思います。内容的にはそんなに濃い、難しい話ではありません。あっという間に読めてしまう内容です。
「インストール」というタイトルから、パソコンが関係するストーリーなのかなとは予想ついたのですが、なるほど、チャットが関連してくるのね、しかもフウゾク系
内容としては、いかにも現役女子高生が書いたという感じなので、なんの違和感もありません。女子高生が書くとこういう風になるだろうなという”まんま”の作品です。
受験戦争から脱落し、母親に内緒で不登校生活に突入してしまう朝子。ただ家で眠り続ける朝子は、部屋の汚さに怯え、自分はこのまま廃人になるのではという恐怖からふと大掃除という企画を思いつく。部屋中のものを全部捨ててしまうという大掃除だ。
ゴミ捨て場に集まった朝子の部屋のモノ達。そこで朝子は1人の少年と出会う。朝子の捨てた壊れていたはずのパソコンは、少年の手によってOSを再インストールされ、少年の部屋にある押入の中で奇跡の復活を遂げていた。
時間を持て余していた朝子は、少年からある仕事を紹介される。それは、チャット風俗の仕事
チャット風俗の仕事の話には結構ページを割いて書いてる感じですね。チャット絡みのいろんなトラブルがありつつ、ほぼ同時に朝子が不登校であったことが親にばれ、少年の家に朝子が通っていたことも少年の母親にばれ、チャットの仕事もちょうど終わりになり、一気に不登校生活がリセットされます。
そして、気持ちも新たにまた学校生活へ戻ろうという気力が沸いてきた朝子。そう。朝子は不登校生活の期間を経て”気持ちの再インストール”をしたのだ。部屋のモノを全部捨てたのもきっと今までのものを一旦リセットして再インストールをしたいという気持ちの表れだったのでしょう。
最後は一応、ハッピーエンド系の結末ではありますが、なんというか一言でいうと”物足りなさ”が残る作品ですね。朝子が登校拒否に至るほど学校生活や受験に悩んでいるようにはほとんど思えなかったし、時間がダラダラ過ぎていく、そんな印象を受けました。確かに、言葉のニュアンスや表現力などには時々、新鮮さというか斬新な印象は持ちましたが・・・最年少の17歳の作品だからという前置きがあってから読めば、納得できる作品だと思います。なんか厳しい書評になってしまいましたが、期待して読んでしまっただけにこんな感想となりました。コレに懲りず?、他の作品も図書館で見かけたら読んでみたいと思います
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図書館の書棚を何となく見回していて見つけた一冊です。なんか話題になったような・・・?よくわからないので、綿矢りささんについて調べてみました。
2001年 「インストール」で第38回文藝賞受賞。(高校在学中の当時17歳)
同賞最年少タイ記録として話題になる。
(同作品は、2004年に上戸彩主演で映画化)
2004年 「蹴りたい背中」で第130回芥川賞受賞。(大学在学中当時19歳)
同賞最年少記録を大幅に更新。
2006年 『蹴りたい背中』で2005年度早稲田大学小野梓記念賞<芸術賞>を受賞。
『蹴りたい背中』以来3年半ぶりの長編となる『夢を与える』を発表。
2008年 第26回京都府文化賞奨励賞を受賞。
現在は大学を卒業し、専業作家として活動中とのことです。なんとなく本のタイトルは聞いたことがあったので、調べてみてなるほどという感じですね

さて、ここからは「インストール」のあらすじ兼感想を書きたいと思います。内容的にはそんなに濃い、難しい話ではありません。あっという間に読めてしまう内容です。
「インストール」というタイトルから、パソコンが関係するストーリーなのかなとは予想ついたのですが、なるほど、チャットが関連してくるのね、しかもフウゾク系

受験戦争から脱落し、母親に内緒で不登校生活に突入してしまう朝子。ただ家で眠り続ける朝子は、部屋の汚さに怯え、自分はこのまま廃人になるのではという恐怖からふと大掃除という企画を思いつく。部屋中のものを全部捨ててしまうという大掃除だ。
ゴミ捨て場に集まった朝子の部屋のモノ達。そこで朝子は1人の少年と出会う。朝子の捨てた壊れていたはずのパソコンは、少年の手によってOSを再インストールされ、少年の部屋にある押入の中で奇跡の復活を遂げていた。
時間を持て余していた朝子は、少年からある仕事を紹介される。それは、チャット風俗の仕事

そして、気持ちも新たにまた学校生活へ戻ろうという気力が沸いてきた朝子。そう。朝子は不登校生活の期間を経て”気持ちの再インストール”をしたのだ。部屋のモノを全部捨てたのもきっと今までのものを一旦リセットして再インストールをしたいという気持ちの表れだったのでしょう。
最後は一応、ハッピーエンド系の結末ではありますが、なんというか一言でいうと”物足りなさ”が残る作品ですね。朝子が登校拒否に至るほど学校生活や受験に悩んでいるようにはほとんど思えなかったし、時間がダラダラ過ぎていく、そんな印象を受けました。確かに、言葉のニュアンスや表現力などには時々、新鮮さというか斬新な印象は持ちましたが・・・最年少の17歳の作品だからという前置きがあってから読めば、納得できる作品だと思います。なんか厳しい書評になってしまいましたが、期待して読んでしまっただけにこんな感想となりました。コレに懲りず?、他の作品も図書館で見かけたら読んでみたいと思います

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人によって好みは分かれるでしょうが、私には面白かったです。
トラックバックさせていただきました。
> けっこう素直に共感できたんです。
> 人によって好みは分かれるでしょうが、私には面白かったです。
そうですね、辛口な評価にはなっておりますが、面白いか面白くないか
でいえば、面白い作品でしたよ。
全く面白くなければ、途中で読むの諦めてると思いますから(笑)
学生の頃の気持ちがストレートに出ている作品だと思いますので、
現役に近い年齢の方が、共感しやすいのかなとは思います。