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『七瀬ふたたび』 / 筒井 康隆

2009/05/09
今回ご紹介する本はこちらです。
七瀬ふたたび (新潮文庫)
七瀬ふたたび (新潮文庫)筒井 康隆

新潮社 1978-12
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この本は、30年以上前に出版された本なんですね。何度もドラマ化されていたらしいのですが、恥ずかしながら全く知りませんでした

私がこの本を知るきっかけとなったのが、2008年10月、「NHKドラマ8」で放送されたドラマとしての「七瀬ふたたび」でした。偶然チャンネルを合わせたのがきっかけで、ついついはまってしまったんですよね。そして、原作はどんななんだろう・・・と本を手に取った感じです。

以下、著者の説明より転記します。

生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。



ドラマのストーリーをイメージしながら読み始めたのですが、やっぱり原作とドラマは違っていて、ドラマはドラマですごく面白かったのですが、原作は原作で、また違ったストーリー展開で、やっぱりはまってしまいました。

ドラマは、設定を現代にしてアレンジしているらしく、原作と登場人物名が違っていたり(原作:岩淵恒夫→ドラマ:岩淵恒介、原作:ノリオ→ドラマ:朗)、登場人物の細かな設定もドラマとは違っていて、楽しめました。ドラマではあんなに恐怖に思えた西尾が、原作では結構あっさり殺されてしまったのには、もう死んじゃっていいの?っていう感じ。ドラマでは恒介と七瀬の恋愛感情を最後の最後まで引っ張っていましたが、原作では、一瞬、お互いの気持ちがわかるだけ、みたいな感じでスルーしちゃってます。

でも、ドラマとの一番の違いは、原作の方がかなり大人向けに仕上がっていた ことかな。ドラマでは爽やかに仕上がっていただけに、原作がこんな風とは正直、思っていませんでした。けど、おもしろかったんですけれどね(笑) 大人の裏の部分が見え隠れしているので、中学生以下の子供には、ちょっと読ませたくないかな。殺人のシーンもたくさん出てきますし。でも、超能力者が主人公というストーリーは初めてだったので、とても斬新な人物設定だなって感じました。30年以上前に作られたお話だとは思えないぐらい、色あせていないストーリー展開です。

ところで、本のタイトル。なんで「七瀬ふたたび」なのかな?っていう疑問があったのですが、この本、七瀬三部作の2作目だったことを後で知り、なるほど!と思いました。第1作目「家族八景」、第2作目「七瀬ふたたび」、第3作目「エディプスの恋人」なんだそうです。これ1冊だけでも十分楽しめて、お話も完結してるように思えたので、3部作だとは気付きませんでした~。
家族八景 (新潮文庫)エディプスの恋人 (新潮文庫)

そういえば、筒井康隆作品を読むのは、私にとってこれが初めてかもしれません。他に知ってる作品といえば、映画の「時をかける少女」ぐらいかな?これを機に、七瀬3部作の残りも読んでみたいと思います。


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