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『のにっき - 野日記 - 』 / 近藤 薫美子

2008/10/01
作者の観察力に拍手!

のにっき―野日記
のにっき―野日記近藤 薫美子

アリス館 1998-06
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くぬぎの木いっぽん つちらんど たねいっぱいわらったね かまきりっこ はじめまして


近藤薫美子さんの絵が好きな息子が選んだ1冊です。絵本のタイトルから内容が想像できなかったのですが、それは、衝撃的なワンシーンから始まります。

イタチの母親の死。横たえた亡骸。

母親の死を感じた子イタチは母親の側を離れ、その代わりに虫たちがやって来ます。日に日に増えつづける虫たち。母イタチの亡骸を「いいにおいがする」「うまそうだな」とおしゃべりしています。

そう、虫たちにとっては、亡骸は命を繋ぐ貴重な食料なんですよね。虫以外にも、鳥やネズミといった小動物もやって来たりと、母イタチの亡骸が日を追って分解されていく様子が日記として描かれています。

死を食べて、命を繋いで生きていく虫や小動物たち。リアルでありながらも虫たちの会話がユーモラスで、子どもがこういう連鎖を現実として知り、受け入れることへの抵抗を和らげながら教えてくれる、とても貴重な1冊だと思います。

以前、息子に「動物や虫は死んだらどうなるの」という質問をされたことがあり、この絵本で描かれているようなことを何度か説明してやったことがあったため、息子はすんなりこの絵本の状況を飲み込めていて、逆に、虫たちの嬉しそうな様子を見て楽しんでいました。ラストシーン、子イタチのその後にちょっと感動。

余談ですが、作者は実際にタヌキの死骸を観察した上でこの絵本を作成したようです。作者の観察力に脱帽しました。



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09:00 ・こ【近藤薫美子】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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