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『14歳』 / 千原ジュニア

2007/10/26
千原ジュニアの、ひききもり体験が書かれた一冊です。

14歳 (幻冬舎よしもと文庫)
14歳 (幻冬舎よしもと文庫)千原ジュニア

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ご存知、お笑いコンビ”千原兄弟”の弟の方が書いた自伝的小説です。テレビで何度か、「昔、引きこもっていた」という話を聞いて知っていたので、その時の状況がどんな風に書かれているんだろうという思いから、手に取ってみました。

14歳という多感な時期に経験し感じたことを率直に書いたという印象が強かったですね。文章も自問自答的なものが多かったりするのですが、逆にそういう心の葛藤を文章にしてそのまま取り入れていることで一人で悶々と考え続けている様子が伝わってくるので、良かったように思います。

部屋にカギを取り付けるシーン。カギのナンバーが6210(ムジントウ)だったり、テレビのスナアラシの話は、すごくインパクトがありました。スナアラシの中の虫を身体に取り込んだり出したりというシーンがあるのですが、私自身も物事を無心に見つめる癖が子どもの頃によくあったので、個人的にそういう状況が理解できるというか、共感できるというか、そんな感覚で一気に読み切ってしまいました。スナアラシのような表現は、経験した人でなければ想像できない世界だとは思いますが。

周りと同じことを、周りと同じようにこなすことを良しとする社会。協調性という言葉で、個人の個性を失わせている集団社会。はみ出たら叩かれる、そんな社会。そんなことをこの本を読みながら考えたりさせられました。

ここに出てくる14歳の少年は、前向きなひきこもりをしていた、というところにとても好感が持てます。きっと、この少年は精神的に大人になるのが早かっただけ何じゃないかな。ムジントウから脱出するきっかけが、おばあちゃんとの旅行だったり、兄の誘いだったりするのですが、人は人によって助けられるんだってこと、人は人との繋がりで成り立って行くんだなっていうのが、この本を通して、14歳前後の同年代の子達に伝わればいいなって思います。

少々、小難しいことを書いてしまいましたが、内容的には1日で読破可能なぐらい、読みやすい内容になっています。


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12:12 ・【芸能人の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)
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