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写真の本 『死を食べる』

2007/10/20
あなたは死を食べています。気付いていましたか?

死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉
死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉
偕成社 2002-02
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”Animals’ Eyes(アニマルアイズ)”という、
動物の目で環境を見るシリーズ全5巻のうちの2巻目になります。
全国学校図書館協議会選定、学校図書館出版賞受賞。

本のタイトルからして、ちょっとドキッとさせられますよね。
この本では、さまざまな生き物の死がたくさん出てきます。
著者はプロのカメラマン。だから、生き物たちの遺体写真が載っています。
しかも、ただ遺体写真を羅列しているわけではありません。
時間の経過と共に、その遺体がどうなっていくのか観察記録になっていたりします。

そんな写真なんて見たくないですか?気持ち悪いですか?汚いですか?
でも、少し考えてみて下さい。私達が普段食べている食卓には、
さまざまな動物のお肉が並べられていませんか?
そう、私達はさまざまな”動物の死”をおいしそうに食べているのです。

自然界で亡くなった生き物たちは、自然界で生きている生き物たちによって
分解され、腐っていきます。みんな、死を食べています。
死は食べられることで、他の生き物の命に変わっていきます。
死が、命を繋いでいるのです。

ここで、この本に宛てた著者の言葉の一部を載せておきます。

-----

「環境」ってなんだろう?
この言葉をよく考えてみると、「環」は、繋がりを表し、
「境」は、世界を表すことに気付きました。
みんなが繋がっている世界、それが「環境」。
今その繋がりを見つめ直す必要がありそうです。

僕が受け取った動物たちの、そして自然界からの環境メッセージが、
この『アニマルアイズ・動物の目で環境を見る』シリーズです。
たくさん詰め込まれています。

-----

この本を図書館で見つけた時、正直言って5才の息子に見せて良いのかな、
と少し考えました。かなりグロい写真もありましたので。
でも、男の子だからでしょうか、すごく見たがったんですね。

”死んだらどうなる?”は、子供の頃、誰もが一度は疑問に思うこと。
人間だって死を食べている。動物も死を食べている。
目に見えない小さな生き物も死を食べている。
死を食べているから、自分達は生きているんだよ。
そういうことを説明しながらページを進めたのですが、
息子にとってはとても興味深い話だったようです。
一人でもパラパラめくって何度も本を見返していました。

さまざまな生き物の死が、さまざまな生き物の命を繋いでいること。
子供から大人までハッとさせられる、衝撃的な一冊だと思います。


※小学5年生の教科書掲載作品です。





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07:57 ・学べる絵本 | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
はじめまして。
私も最近、この本を読みました。
ふりがながふってあるけれど、小学校中学年以上向けかなと思っておりましたが、5歳の息子さんが何度も見返したと知り、驚きました。
うちの小6の息子は、じっくり眺めてから、一言「おもしろかった」と言っていました。
牛くんの母さん、はじめまして。
コメントまで頂きありがとうございます。

うちの息子がこの本をどれだけ理解できたかは不明ですが、
動物たちの写真を見て、私に質問をし、私の説明を聞きながら
「へえ~」と言いつつ見返していました。
きっと写真が多かったので何度も見返してみたのかもしれませんね。

うちの息子は人類の進化とか昔の動物たちや、その化石とか、
動物や人間の骨、鉱石、宇宙とか、そういうことに興味があるようで、
よくそういったことの疑問を質問されます。
そういう息子ですので、この本を気に入ったのも私的にはすごく納得だったりします。
でも普通に考えて、5歳でこの手の本を気に入るなんて尋常じゃないのかも(^^;

牛くんの母さんちの息子さんぐらいの年齢になってから見れば、また違った角度で
この本を楽しめるのかもしれませんね!
NO TITLE
僕は、中学2年生です。学校の図書館で見かけこの本を知りました。僕の考えとどこか似た文面と、最高のリアルを教えてくれる写真に感動しました。
Re: NO TITLE
●THE・広将さんへ

はじめまして!ブログへの訪問&コメント、ありがとうございます。

学校の図書館にこの本があるなんて、学校側の本のチョイスに拍手したい感じです。
日常生活からは、、この本のような視点からの考え方はなかなか出来ませんよね。
すごくインパクトがあったので、未だに記憶しています。

THE・広将さんは、中2なんですね。いたずらな興味本位ではなく、この本からしっかりと
いろんなことを感じている様子が文面から感じられ、感心させられました。
大人でもいろいろ考えさせられる、いい本ですよね。
表面だけでしかとらえられない人には、共感してもらえないかもしれませんけど。

もうすぐ夏休みですね。
いろんな素敵な本にたくさん出会えると良いですね^^

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