06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

『土神ときつね 』/宮沢賢治

2017/04/19
土神ときつね (ミキハウスの宮沢賢治絵本)
土神ときつね (ミキハウスの宮沢賢治絵本)宮沢 賢治 大畑 いくの

三起商行 2010-10
売り上げランキング : 659446


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


初めて読む作品でしたが、とても衝撃的な内容に、びっくりしてしまいました。土神ときつねは、樺の木が大好きだったんですね。文章からその気持ちが伝わってくるだけに、最後はとても悲しい結末になっています。

この作品の中に出てくる神は、完璧な存在ではありません。悩み、苦しみ、嫉み、人間と同じように気持ちが揺れ、そして理性を失い、誤った行いをしてしまいます。その後の様子が描かれていないので、読み終えた後の余韻が半端ないです。そして、深く考えさせられるのです。

宮沢賢治がこの作品で表現したかったことって一体なんだったのでしょうか。土神の心の葛藤が文章でとても繊細に表現されていて、それだけでもかなり読み応えがあり、宮沢賢治の表現力に脱帽といった感じでした。インパクトのある、素晴らしい作品だと思います。



☆ブログランキングに参加しています☆ポチッと応援お願いします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へにほんブログ村 小遣いブログ 懸賞・プレゼントへ


08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『蛙のゴム靴』/宮沢賢治

2017/04/16
蛙のゴム靴 (ミキハウスの絵本)
蛙のゴム靴 (ミキハウスの絵本)宮沢 賢治 松成 真理子

三起商行 2011-10
売り上げランキング : 48837


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この絵本に出会うまで、宮沢賢治にこういう作品があることを知りませんでした。楽な気持ちで読み始めたのですが、だんだん嫉妬というか嫌がらせというか、心の悪の部分がだんだん滲み出てきて、子どもが読むにしてはちょっとキツイ内容かななんて思ったのですが、そういうことをふまえた上で、ラストは心を改める展開なので「セーフ」といったところでしょうか(笑)

蛙にしかわからない「蛙語」が出てきたり、蛙の世界での習慣というのかな、そういう細かい設定があったりして笑わせてくれます。あと、独特な言い回しが良いですね。野鼠が小さなゴム靴を手に入れるまでを想像した描写があるのですが、野鼠には気の毒ですが、読んでいてとても楽しい部分でもありました。

カン蛙への嫉妬をむき出しにしたブン蛙、ベン蛙の行動は、ある意味必見です。人間の世界でもこういうことがあるだけに、この場面にはいろいろと考えさせられました。ラストで改心してくれたみたいなので救われますが、これを読んだ子ども達が、いろいろと考えてくれることを期待すると、高学年向きの絵本ではないかと思います。




☆ブログランキングに参加しています☆ポチッと応援お願いします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へにほんブログ村 小遣いブログ 懸賞・プレゼントへ


08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『やまなし 』/宮沢賢治

2017/04/13
やまなし (ミキハウスの絵本)
やまなし (ミキハウスの絵本)宮沢 賢治 川上 和生

三起商行 2006-10
売り上げランキング : 282497


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


初めて読む作品でしたが、まるで時間の経過を忘れてしまいそうになるぐらい、ゆったりとした気持ちで読むことが出来ました。小さな谷川の底に広がる、ゆったりとした世界。柔らかな青を基調とした絵が、さらにその世界観を広げてくれています。

カニの兄弟が話している「クラムボン」とは、賢治の造語とのこと。意味はわからないのに、なんだかわかりそうな気がして、それもまた不思議な感覚でした。

カニの兄弟の目の前で起きた出来事は、生命の巡りの1つであること。そして、トブン、と谷川へ落ちてきた豊かな実り。そのどれもが、淡々と話して聞かせるお父さんカニの言葉によって、静かに受け入れることが出来ているように思います。

まるで賢治自身がカニであったかのような表現力。今更ながら、宮沢賢治という人物の凄さに気付かされました。お気に入りの一冊となりました。


☆ブログランキングに参加しています☆ポチッと応援お願いします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へにほんブログ村 小遣いブログ 懸賞・プレゼントへ


08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『どんぐりと山猫』/宮沢賢治

2017/04/10
どんぐりと山猫 (ミキハウスの絵本)
どんぐりと山猫 (ミキハウスの絵本)宮沢 賢治 田島 征三

三起商行 2006-10
売り上げランキング : 46833


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この作品の存在は知っていましたが、読むのは初めてでしたので、わくわくしながら読みました。事の発端は、一郎のところに届いた「おかしな はがき」。気が付けば、なんだろう?どうなるんだろう?の連続で、一気に読んでしまいました。

いわば、ドングリの背比べの裁判なのですが、どんぐりと山猫が裁判をしているという発想も然り、一郎が思いついた判決の内容に然り、意表をつかれた展開で、とても興味深かったです。「よく見られたい」という心理の逆をついた感じですよね。適当なようで、とても奥の深い判決内容に注目です。

田島征三さんの絵が、山猫の表情やドングリの様子をとても上手く表現されていて、裁判中の騒々しさが聞こえてきそうでした。もしかしたら人間が知らないだけで、森の中でこんな裁判が繰り広げられているとしたら・・・そんなことを想像させてくれる、楽しい作品です。


☆ブログランキングに参加しています☆ポチッと応援お願いします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へにほんブログ村 小遣いブログ 懸賞・プレゼントへ


08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『いちょうの実』/宮沢賢治

2017/04/07
いちょうの実 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)
いちょうの実 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)宮沢 賢治 及川 賢治

三起商行 2008-10
売り上げランキング : 605760


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


いちょうの実が、旅立つ様子を綴った、不思議な視点の作品です。

いちょうの実に「旅立つ日」が実際にあるのかどうかはわかりませんが、そういえば、ある時期がくれば一斉に落ちている、いちょうの実。もしかしたらこの作品のように、いろんなやりとりがあっての旅立ちだったのかと思ったら、なんだかいちょうの実を見る目が変わりそうです。

それにしても、いちょうの実がとてもかわいらしく描かれています。旅立ちという初めての経験を前に、期待や不安でどきどきしている様子がとても伝わってきて、その時がくるまでをドキドキしながら読むことが出来ました。

一番最後のページ、おまけのように描かれた絵に、思わず、「ここにあったんだ~!!」と声に出してしまいました。何が描かれていたかは、読んでからのお楽しみ。いちょうの実、北風、お日様、あらゆるものが擬人化されていて、不思議な視点の作品でした。


☆ブログランキングに参加しています☆ポチッと応援お願いします。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へにほんブログ村 小遣いブログ 懸賞・プレゼントへ


08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『山男の四月』 / 宮沢賢治

2013/12/05
山男の四月 (ミキハウスの宮沢賢治絵本)
山男の四月 (ミキハウスの宮沢賢治絵本)宮沢 賢治 飯野 和好

三起商行 2010-10
売り上げランキング : 416679

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
気のいい火山弾 (ミキハウスの宮沢賢治絵本) 狼森と笊森、盗森 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本) 虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選) 月夜のでんしんばしら (ミキハウスの宮沢賢治絵本)



日常的にはありえないような摩訶不思議な出来事が起こるのですが、あんな姿になってからの山男の行動や言動のなかに思わず笑えるような場面ややりとりがあったりして、奇妙でありながらも楽しい展開になっています。

結末はまさかのオチになっていますが、結末を知ったからこそこのお話のタイトルに納得でもありました。四月ってそういう季節ですもんね(笑)宮沢賢治の独特な世界に引き込まれ、楽しく読めました。 飯野和好さんの絵も、作品の内容にとても合っていました。




☆ブログランキングに参加しています☆
ポチッと応援していただけると現在のランキング結果が表示されます。いつもありがとうございますm(__)m



09:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『銀河鉄道の夜』 / 宮沢賢治

2013/12/03
銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話傑作選)
銀河鉄道の夜 (宮沢賢治童話傑作選)宮沢 賢治 田原 田鶴子

偕成社 2000-11
売り上げランキング : 19713

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
注文の多い料理店 (日本の童話名作選) セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ) よだかの星 (日本の童話名作選) 蜘蛛の糸 (日本の童話名作選) 注文の多い料理店―版画絵本宮沢賢治


「銀河鉄道の夜」は、いろんな出版社から本が出版されていますが、私のイメージと一番近い表紙絵の、こちらの本を選んでみました。この作品は、以前にも読んでみようと試みたことがあったのですが、なぜか数ページで飽きてしまって読めなかったのですが、これは私のイメージを損なわない綺麗な絵だったのが良かったのか、最後まで一気に読むことが出来、こちらを選んで正解でした。

いつの間にか汽車に乗っていたジョパンニ、そしてカムパネラ。汽車で行く先々では、不思議な世界観があり、とても興味深かったです。

いろいろと賢治の作品を読んでみましたが、なぜか「死」に繋がる、もしくは「死」をイメージさせる作品が多いように思います。この作品もまた例外ではなく、宮沢賢治という人は、常に「死」というものを身近に感じながら生きた人なんだなと思いました。

銀河鉄道に乗ったこの夜は、ジョパンニにとってどんな意味があったのか。ただの「不思議な世界」だけの一言では表現しきれない、何か裏のメッセージがあるような気がしてなりません。

余談ですが、この作品は途中で原稿が抜けていたり、文字が抜けていたりして、完璧な作品ではないんですね。それでも本として出版されるぐらい、価値のある作品なんだと思います。

この本には、漢字にルビが振ってあるので、ひらがなが読めるお子さんなら読むことが出来ます。息子にも是非、読ませてみたいと思います。



☆ブログランキングに参加しています☆
ポチッと応援していただけると現在のランキング結果が表示されます。いつもありがとうございますm(__)m



09:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『月夜のでんしんばしら』 / 宮沢賢治

2013/09/30
9月も今日で終わりですね。マイペースにブログを更新しております。

前回の記事にも書きましたが、十五夜のお月様、皆さんはご覧になりましたか?我が家では、私が騒いだので、仕方なく主人と息子も付き合ってみてくれました(笑)夜の8時13分が満月になる時刻だとニュース番組で聞いたので、その時間に合わせて写真も撮ってみました。

十五夜の満月を見逃した方のために写真をUP。なんて優しい(笑)

20130919.jpg


当日、息子の学校で先生が「今日は十五夜ですよ~」と教えてくれるのかと思ったら、何も言わなかったそうです。なのに翌日、先生が「昨夜、満月を見た人いますか~?」と聞いてきたそう。クラスの大半が、「何それ?」という反応。ちゃんと満月を見た子は、息子を含めて4、5人しかいなかったらしい。

その話を聞いて、息子の学校ではなんて風情が無いんだ、とちょっとガッカリ。先生はともかく、親も十五夜なんてスルーしてるってことなんだな、と思った出来事でした。

さて。今日は久しぶりに絵本の紹介をしたいと思います。月の話にちなみまして、こんな絵本をご紹介します。

月夜のでんしんばしら (ミキハウスの宮沢賢治絵本)
月夜のでんしんばしら (ミキハウスの宮沢賢治絵本)宮沢 賢治 竹内 通雅

三起商行 2009-10
売り上げランキング : 420626

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
よだかの星 (日本の童話名作選) セロ弾きのゴーシュ (ミキハウスの宮沢賢治絵本) 虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選) どんぐりと山猫 (ミキハウスの絵本) 猫の事務所 (日本の童話名作選)


月夜の晩の不思議なお話です。電信柱の軍隊の行進が、とてもとてもインパクトがあります。これは、宮沢賢治の想像の世界なんでしょう。走っている汽車の中から外を見れば、線路脇の電信柱が動いているように見えますので、そこからイメージを膨らませたのかも、なんて思いました。

どうして恭一が線路を歩いていたのか、そしてその後どうなったのか。そこのところが描かれていないため、最初から最後まで不思議な世界で埋め尽くされています。

とにかく、怪しい月夜の晩には、何かが起こるぞ!!という、それもまた賢治のイメージの世界なんでしょう。いろんな想像力をかき立てる、不思議な作品でした!



☆ブログランキングに参加しています☆
ポチッと応援していただけると現在のランキング結果が表示されます。いつもありがとうございますm(__)m



16:53 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『よだかの星』 / 宮沢賢治

2013/03/25
よだかの星 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)
よだかの星 (ミキハウスの宮沢賢治の絵本)宮沢 賢治 ささめや ゆき

三起商行 2008-10
売り上げランキング : 478732

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
注文の多い料理店 (日本の童話名作選) よだかの星 (日本の童話名作選) 雪わたり (福音館創作童話シリーズ) セロ弾きのゴーシュ (ミキハウスの宮沢賢治絵本) なめとこ山の熊 (日本の童話名作選)


この作品のタイトルは知っていたものの、初めて読んでみました。容姿がみにくいというだけで嫌われ、名前を改名しろ!とまで強制されてしまう、可哀想な「よだか」という鳥のお話。結末はタイトルにあるように「星」になってしまうのですが・・・いや、「星になれて良かったね」と言うべきか。それぐらい、よだかの置かれているポジションは、辛いものでした。悪いことをしているわけでもないのに、どんどん追いつめられていくよだかの姿に、心を痛めずにはいられませんでした。それはまるで、いじめを黙認してしまったかのようで、読みながら心苦しさを覚えました。

今で言えば、よだかのそれは「個性」として尊重すべき部分なのだと思います。夜、活動するよだかにとってその容姿は、生きていくために必要な個性だったはず。神様からいただいた容姿、名前。それを否定する権利は、誰にもあるはずはないのに。子ども達が読んだらきっと、いじめについて深く考えてくれるきっかけになるのでは?そう感じられる内容の作品です。

余談ですが、私の田舎では、子どもが夜遅くまで起きていると、親にこう言われたものです。「よだかみたいに、いつまで起きてるの!」それから、近所の人との雑談の中で、「うちの子は、よだかで~(夜更かしの意)」なんて、日常生活で「よだか」という言葉が使われていました。(私は、岩手出身です)

子どもの時はよくわからなかったのですが、きっとこの作品を知っていたからこそ、大人たちが「よだか」という言葉をを日常生活で使っていたに違いありません。今更ながら、そのことを知り、宮沢賢治の作品が普段の生活に浸透していたことに気付き、驚いている次第です。いずれにせよ、私の心に残る作品になったことは間違いないです。よだかが、綺麗な光になれたことだけが救いでした。

※小学5年生の教科書掲載作品です。




☆ブログランキングに参加しています☆
ポチッと応援していただけると現在のランキング結果が表示されます。いつもありがとうございますm(__)m



08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『注文の多い料理店』 / 宮沢賢治

2013/03/23
注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)
注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)宮沢 賢治 スズキ コージ

三起商行 1987-11
売り上げランキング : 49137

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ) 宮沢賢治のおはなし (1) どんぐりと山ねこ ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本) アベコベさん ふとんやまトンネル (絵本・ちいさななかまたち)


宮沢賢治の作品といえば、この「注文の多い料理店」でしょう。小学生の頃、劇でこの作品をやった記憶があり、懐かしくて手に取りました。

案内役も迷子になってしまうほどの山奥で見つけた西洋料理店で食事をすることにした2人の紳士。おいしい食事にありつけると思いきや、思いがけない展開が待っています。結末がどうだったのか忘れていたので、新たな気持ちでどきどきしながら読み進めることが出来ました。「注文の多い料理店」というタイトル通り、いろんな注文が出されるんですよね。子どもに読み聞かせながら読んだのですが、時々、独特な言い回しに混乱しながらも話の展開が気になる様子で、最後まで見入ってくれました。

この作品の面白いところは、結末を知ってからもう一度読んでみると、同じ言葉でも違う意味で捉えることが出来る点ではないでしょうか。例えば、「料理はもうすぐできます。すぐ食べられます。」という一文。紳士の立場と料理店側の立場では、全く意味が違ってくるわけで。何度も何度も読んで楽しめるスゴイ作品だと思います。そして、スズキコージさんの絵が、この作品にあまりにもピッタリで、とてもインパクトある作品でした。

※中学1年生の教科書掲載作品です。




☆ブログランキングに参加しています☆
ポチッと応援していただけると現在のランキング結果が表示されます。いつもありがとうございますm(__)m



08:00 ・み【宮沢賢治】 | コメント(0) | トラックバック(0)
 | HOME | Next »