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『空とぶライオン』 /佐野洋子

2011/03/01
一番聞きたかった言葉は・・・

空とぶライオン (講談社の創作絵本)
空とぶライオン (講談社の創作絵本)佐野 洋子

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立派なたてがみと、遠くまで届く勇ましい声をしたライオンのお話です。

きっと、とても心の優しいライオンだったんですね。集まってきたネコ達にご馳走がしたくて、ついつい毎日、獲物を捕りに出掛けてしまうんです。そこにはきっと見返りなどは求めていなかったでしょう。ネコ達にご馳走してあげたいと心から思うライオン。そして、ライオンにご馳走してもらうことを当前に感じているネコ達。

ネコ達の期待に応えたくて、無理して疲れ果ててしまったライオン。そんなライオンを目の前にしても、ライオンの気持ちを微塵も感じることが出来ないネコ達の姿に、思わずはっとさせられる思いでした。

「きっと、つかれたんだ。」

それは、ライオンがネコ達から一番聞きたかった言葉に違いありません。ライオンの心身を解き放つ呪文として、それはとてもふさわしい言葉だったのだと思います。

正直、内容が結構難しく、奥が深いストーリーです。大人でも一度読んだだけではきっと内容は理解できないと思います。私自身、2回は読み返しました。教科書に掲載されても良さそうなストーリーだなと思って調べたところ、小学校中学年の教科書に掲載されたりしていたことがあるようです。うちの子が現在中学年なので、タイミング的には良いのかな?一度、じっくり読ませてみたいと思います。




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『さかな1ぴき なまのまま』 /佐野 洋子

2011/02/27
友達って?

さかな1ぴき なまのまま
さかな1ぴき なまのまま佐野 洋子

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実は、今まで佐野洋子さんの作品をきちんと読んだことが無くて、数ヶ月前の訃報を知ってから、佐野さんの作品を読み漁っている次第です。この作品で佐野さんの作品を読むのは9作目になるのですが、なんとなくですが、佐野さんの魅力が解りだしたように感じます。

「さかな1ぴきなまのまま」は、ネコが本当の友達を探しに出掛けるお話。ちゃんとした友達って? 本当の友達って?友達を見た目で選ぼうとするネコ。見た目にこだわらないヘビ。2匹の何気ないやりとりに微笑ましくなりながらも、友達についていろいろ考えさせられるお話です。

友達と友達になったきっかけって?佐野さんのあとがきにも、ほっこりさせられました。



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『サンタクロースはおばあさん』 /佐野 洋子

2011/02/25
感動しました!

サンタクロースはおばあさん
サンタクロースはおばあさん佐野 洋子

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クリスマスが近づくと、神様はサンタクロースを募集する、という意表をついた出だしで始まるこのお話。

募集で集まった中に、たった1人、混じっていたおばあさん。気まぐれな、子供心をもったおばあさんなのかな?と想像したのですが、孫娘に会いたい一心で、サンタクロースになったんですね。おばあさんの気持ちが分かった瞬間、感動してしまいました。

サンタクロースの募集に集まってきた人達のことは、特に説明されているわけではありませんが、おばあさんの言葉や、サンタクロースになった人達の会話の中で、その事実が少しずつ浮きぼりにされてきます。

サンタクロースがおばあさんだって、いいじゃない!サンタクロースを信じているお子さんに素敵な夢を与えてくれる作品だと思います。





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『わたしクリスマスツリー』 / 佐野 洋子

2011/02/23
「わたしはクリスマスツリーになるの。」

わたしクリスマスツリー
わたしクリスマスツリー佐野 洋子

講談社 1990-11
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「わたしは クリスマスツリーに なるの。」

というセリフが何度も出てきます。山のふもとの雑木林の中に立っている、1本のもみの木の言葉です。きれいな街でクリスマスツリーになるのが、もみの木の夢。けれど、今年ももみの木を乗せた列車に乗れなかったことを知ると、もみの木は意外な行動に出ます。

まさか、もみの木が走り出すなんて!!走り出したもみの木の異様な姿に、思わず笑ってしまいましたが、駅を目指してひたすらに走る姿、今年も夢が叶わないことを確信してしまうシーンなど、ちょっとした文章からもみの木の「クリスマスツリーになりたい」という気持ちがひしひしと伝わってきて、なんともやるせない気持ちになりました。

そしてなにより、傷心状態で雑木林に戻ってきたもみの木に接する、仲間達の様子がとても良いんです。

この作品は、クリスマスの絵本だと思ってはいけません。とてもとても仲間思いの、友情溢れるお話です。サンタさんは出てきませんが、仲間達がサンタさんになって、もみの木に夢のプレゼントを運んでくれたのかなと思います。想像力溢れる、素敵な1冊だと思います。



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『かってなくま』 / 佐野 洋子

2011/02/21
口は悪いが、憎めないクマ

かってなくま
かってなくま佐野 洋子 広瀬 弦

偕成社 2000-10
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かばんうりのガラゴ いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」 おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ) 星のひとみ (こどものための世界童話の森) 王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))


森の奥に住む、クマのお話。

ある日、突然草むらを耕し始めたクマ。そんなクマの行動を不思議に思い、森の動物たちが質問します。ところが、「かってだろ」「いそがしいんだ」などと、なんともぶっきらぼうなクマの返事。意地の悪いクマのお話なのかと思いきや、実は口は悪いが、憎めないクマだったんですね。読み始めの印象が悪かっただけに、後半のクマに対する印象は、かなり好感度アップしました。

見かけからは想像の付かなかった、クマからのプレゼント。みんなの質問にぶっきらぼうに答えていたのは、サプライズのプレゼントだったからなんだね。

本当は、とても優しい心の持ち主だったクマ。「人は見かけに寄らない」ということを、クマを通して感じさせてくれる、素敵な作品です。読み終えてから、1ページ目の空を見上げているクマの絵をあらためて見ると、クマの優しさが伝わってくるような気がします。





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『だってだってのおばあさん』 / 佐野 洋子

2011/02/19
念ずれば花開く

だってだってのおばあさん
だってだってのおばあさん佐野 洋子

フレーベル館 2009-01
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おじさんのかさ (講談社の創作絵本) おれはねこだぜ (講談社の創作絵本) 空とぶライオン (講談社の創作絵本) ねえとうさん―ぼくとうさんの子でうれしいよ (創作絵本) きんようびはいつも


「だって わたしは おばあちゃんだもの」

という言葉が口癖の、98歳のおばあさんのお話です。あれもこれも、「だって、おばあちゃんだもの。」で済ませてしまうおばあさん。口癖が言い訳っぽく感じられたりするのですが、まあ98歳なら仕方がないかな、と思っていたんです。

ところが99歳の誕生日、おばあさんはなんと5歳になっちゃいます!そのきっかけが、誕生日ケーキのろうそくが5本だったこと。ケーキのろうそくが5本ということで、おばあさんは、「わたし 5歳になったのよ。」と大喜び。

おばあさんだからと拒絶していた、魚釣りや、川へ入ることなども、「5歳だから」ということで次々にこなしてしまう姿には、思わず笑わずにはいられませんでした。おばあちゃんだと思うから、出来なかったんですね。5歳だと思った瞬間、どんどん出来ちゃうとは。思い込みがこんな風にプラスの方向へ働くとは、思わぬ展開でした。「念ずれば花開く」ではありませんが、気の持ちようで、こんなにも変われるものなんだなと気付かされました。

さすがに99歳が5歳になれるようなことは、絵本の世界だけだとは思いますが、これぐらいの意気込みをもって物事にぶつかっていけたら、きっと自分の殻を破って突き進めるんでしょうね。ポジティブなおばあさんに、あやかりたくなる素敵な作品です。


※小学2年生の国語「学びを広げる」(三省堂)掲載作品です。





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『100万回生きたねこ』 / 佐野 洋子

2011/02/17
「そばに いても いいかい。」

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)佐野 洋子

講談社 1977-10-19
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わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋) ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋) 100万分の1回のねこ しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)


100万年も死なない、100万回死んで100万回生きたネコのお話です。100万人の人にかわいがられ、100万人の人が、ネコが死んだ時に泣いて悲しんだのですが、1回も泣かなかったネコ。なんて薄情なネコのお話なんだろうと思ったのですが、後半に入ると、ネコの心に変化が表れます

愛されてばかりで、愛することを知らなかったネコ。誰よりも自分が大好きだったネコ。そんなネコに、自分以外のものを愛する気持ちが芽生えた場面では、ちょっとした感動を覚えました。思い返せば、嫌いな人と100万回も生きてきたネコにとって、100万回の人生は苦痛な人生ばかりであったはず。しかも、100万年で100万回死んだということは、その1回の人生はたった1年だったわけで、なんと短いことか。

ネコは、白いねこと出会い、初めて”いつまでも生きていたい”と思うのです。誰かを愛するということは、人生を大切にするということなのかもしれませんね。

白いねこを失った時、初めて泣いたネコ。誰かを愛する気持ちを得たネコにとって、人生は初めて意味のある人生になったのかな。そして、自分が死んでしまっても決して生き返らなかったネコ。それは、ネコ自身が一番望んでいたことだったのかも知れません。ネコの、「そばに いても いいかい。」の言葉が、とても心に残りました。

内容的に、大人向けの絵本だと思います。



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『おぼえていろよおおきな木』 /佐野 洋子

2011/02/15
新たな希望に感動

おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)
おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)佐野 洋子

講談社 1992-12-07
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空とぶライオン (講談社の創作絵本) おじさんのかさ (講談社の創作絵本) おれはねこだぜ (講談社の創作絵本) ねえとうさん―ぼくとうさんの子でうれしいよ (創作絵本) 佐野洋子〈追悼総特集〉100万回だってよみがえる (文藝別冊)


みごとな大きな木と、その木の陰の小さな家に住んでいるおじさんのお話。

大きな木には朝から鳥が集まってきてピーチクうるさくて眠れないし、木の下でお茶を飲めば、鳥のフンが落ちてくるし、洗濯物を干せば、木陰で乾きにくいし・・・といった具合に、大きな木のせいで、おじさんはイライラしていました。そんなおじさんの口癖は、

「おぼえていろよ。」

ある日、おじさんはとうとう耐えられなくなり、その場の勢いで大きな木を切り倒してしまいます。さぞかし、おじさんの心はスッキリ晴れ晴れするだろうと思いきや、いろんなことに気付かされるおじさんが、そこにいたのでした。

あまりにも身近な存在で、きっと気付かなかったんだね。大きな木の存在が、おじさんの生活の一部だったということ。失ってみて初めてわかる、あんなことや、こんなこと。当たり前のことが当たり前じゃなくなるってことの寂しさ

そして、大きな木との寂しい別れの後の新たな希望。失敗しても、またやり直せるよ。また一緒に生きていこうよ。そんな風に大きな木から言われているみたいで、後半は感動的でした。

大きな木は何も言えないけれど、木の気持ちを感じられるような気がして、不思議な感覚の絵本でした。大人の方にも是非読んで欲しいです。




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『おれはねこだぜ』 /佐野 洋子

2011/02/13
サバ!

おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)
おれはねこだぜ (講談社の創作絵本)佐野 洋子

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空とぶライオン (講談社の創作絵本) おじさんのかさ (講談社の創作絵本) だってだってのおばあさん おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本) さかな1ぴき なまのまま


サバが大好きな、ハードボイルドな感じのネコが登場します。やけにカッコつけている感じです。そんなネコの帽子に何かがぶつかったと思ったら、それはサバ!その後は、とにかくサバがたくさん出てきます。「きみは さばを くっただろ」ときれいな声で歌うサバ。そのサバは、結構怖い顔してます(笑)最近絵本離れしている息子に、久しぶりに読み聞かせてみたところ、大笑いしていました。

ネコは、サバの食べ過ぎで幻覚を見たのでしょうか??ストーリー的には、「それで何?」と言いたいところですが、突拍子もない展開、個人的には嫌いじゃないです。佐野さんの不思議な世界に、笑わせてもらいました。




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『おじさんのかさ』 /佐野 洋子

2011/02/11
さて、今日からの数日は、佐野洋子さんの絵本特集です~(笑)

使ってこそなんぼ!
おじさんのかさ (講談社の創作絵本)
おじさんのかさ (講談社の創作絵本)佐野 洋子

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空とぶライオン (講談社の創作絵本) おれはねこだぜ (講談社の創作絵本) だってだってのおばあさん きいろいばけつ (あかね幼年どうわ (33)) おぼえていろよ おおきな木 (講談社の創作絵本)


おじさんの傘は、とても立派なんです。黒くて細くてぴかぴか光った杖のような傘。ところが、おじさんは傘が大事すぎて、傘を使おうとしないんですよね。傘を持っているのに使わないおじさんの姿がとてもおもしろおかしく描かれています。

あまりにも大事にし過ぎると、本来の物の役割が果たせていない、使いこなせていないってことがありますよね。これはまさにそういう状態。本来の役割を果たしてこそ、そのものの価値がありますよね。おじさんの傘も、宝の持ち腐れで終わってしまうのか?と思いきや、あるきっかけで新たな魅力を発揮していきます。

使ってこそなんぼ!使われてこそなんぼ!ちょっと大袈裟かもしれませんが、使う側と使われる側の立場をうまく表現されているように感じました。

おじさんの奥さんがびっくりして発した、「あら、傘をさしたんですか、雨が降っているのに」の言葉に大笑いさせてもらいました。


※小学3年生国語「学びを広げる」(三省堂)掲載作品です。





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