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『スーホの白い馬』/大塚 勇三

2016/12/03
スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)
スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)大塚 勇三 赤羽 末吉

福音館書店 1967-10-01
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モンゴル民話です。
教科書にも掲載されていて有名なお話ですが、私自身も息子も、教科書でお目にかかることが出来ず、きちんと読んだことが無かったので、あえて今回、図書館で絵本を借りてきて読んでみました。モンゴルの伝統楽器、馬頭琴の由来にまつわるお話です。

貧しい羊飼いの少年スーホに偶然助けられた白い子馬。スーホに大事に育てられ、数年後には立派な白馬に成長します。ある時、殿様が自分の娘の結婚相手を探すために開いた競馬大会に参加したスーホは、見事、白馬で一等を獲得するのですが・・・

一等を獲得して、良いことが起きるかと思いきや、事態は悪い方へと流れてしまいます。馬頭琴という楽器に、こんな由来があったとは知りませんでした。スーホが白馬を思う気持ち、そして白馬がスーホを思う気持ちが、最初から最後までひしひしと伝わってきました。

体に矢を射られながらも必死に逃げ帰ってきた白馬の姿には、本当に感動です。

人間の嫌なところと良いところを全部盛り込んだような一冊ですね。スーホと白馬のように深い絆で結ばれた関係、とても羨ましく思います。素敵な友情から生まれた馬頭琴。機会があれば是非、音色を聞いてみたいです。


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『したきりすずめ』/石井桃子

2016/10/23
したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)
したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)石井 桃子 赤羽 末吉

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優しそうな表情のおじいさんに対して、心底意地の悪そうなおばあさんの絵。いかにも、カッとなった勢いでスズメの舌を切りそうな顔をしています(笑)

「すずめや すずめ すずめのおやどは どこじゃいな ちゅんちゅん」

と呼びながら、スズメに謝るために山へ向かうおじいさん。途中、牛や馬を洗う手伝いを一所懸命にこなします。

お宿へたどり着き、スズメに会えたおじいさんは、おもてなしを受け、金銀財宝の入ったつづらをお土産にもらう流れは、予想通り。ここでお話が終わったとしても「誠意あるおじいさんの行為には報いがあったのね」と納得できるのですが、ここで終わらないところがこのお話の面白いところ。

よくを出したおばあさんは、おじいさんの真似をして金銀財宝を手に入れようと試みるのですが、おじいさんとは全く対照的な存在として描かれているので、子どもにも善悪の行いの差がとても伝わりやすい流れとなっています。

「欲張ると怖い目に遭う」という教訓がとてもわかりやすい作品です。是非読み聞かせて欲しい作一冊です。


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『かちかちやま』/小澤俊夫(再話)

2016/10/11
かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)
かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)おざわ としお 赤羽 末吉

福音館書店 1988-04-20
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どうやら私は、ウサギがタヌキの背中に火をつける場面と、泥の舟に乗ったタヌキが沈んでしまう場面だけを覚えていただけで、肝心なストーリー自体はほとんど忘れていたようです。タヌキにばあさまを殺されたじいさまの代わりにウサギが仇をとる、というお話だったんですね。

ばあさまがタヌキに殺されてしまうことにビックリですが、その後の「ばあじる」のくだりは衝撃的でした。刺激が強すぎて、無意識にその場面を記憶から消去しちゃったのかもしれません。でもそのシーンがあって、なぜウサギがタヌキをいたぶっていたのかがやっと理解できました。私の記憶だと、意地悪なウサギがタヌキを懲らしめるストーリーになっていましたから(笑)

「悪いことをすれば必ずその報いがある」ということだと思いますが、子どもが読むことを考えると、描写が少し残酷すぎるかな。赤羽末吉さんの描写が、ストーリーをさらに盛り上げていたように思います。


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『かえるの竹取ものがたり』 / 俵 万智

2016/09/20
かえるの竹取ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)
かえるの竹取ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)俵 万智 斎藤 隆夫

福音館書店 2014-09-17
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お気に入りの絵本『かえるの平家ものがたり』のシリーズが出版されているとは知らず、この絵本を図書館で見つけた時は、驚きました~。

なんといっても、物語がかえるで描かれているところに、面白さとインパクトがあります。正直、これが人間で描かれていたならば、竹取物語を今さら手にとって読もうとは思わなかったと思います。

かえるであることに釣られて読んでみた絵本ではありますが、おそらく数10年ぶりに読んだからでしょう、ストーリーをあやふやに記憶していたため、とっても新鮮な気持ちで読むことができました。読み進むにつれ、ストーリーに引き込まれるので、かえるが着物を着てようが、髪の毛を伸ばしていようが、二本足で歩いていようが全く気にならず、楽しく爽快に読めました。絵のタッチも物語に合っており、大き目のサイズの絵本なので迫力もあります。物語の流れから、富士山が「ふじさん」と呼ばれるようになった経緯も書いてあります。親子で楽しめるお勧めの一冊です。



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『ガラスめだまときんのつののヤギ』

2016/07/31
我が家の蔵書です

ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 (日本傑作絵本シリーズ)
ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 (日本傑作絵本シリーズ)スズキ コージ

福音館書店 1988-05-31
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白ロシア民話です。
おばあさんの畑で麦を食い荒らすヤギを、なんとか追い払おうとするおばあさんと動物たちのお話。

とにかく、言葉のリズムが良いです。おばあさんのセリフ、動物たちのセリフ、そしてヤギのセリフにそれぞれお決まりのフレーズあって、それがテンポよく順番に重ねられていくので、読んでいて気持ちが良いです。子どもも、お決まりのパターンが解ってくると、予想通りの展開が逆に楽しいらしく、次にどんな動物がおばあさんを助けようとしてくれるのか楽しみにしているようでした。

そして、畑から追いだそうとするものに対してのヤギの毒突いた言葉に、子どもは大笑い。「おいぼればあさん!」「もじゃげのクマめ!」といった具合ですが、この辺りにヤギの意地悪そうな雰囲気を目一杯出して読み聞かせると、ウケが良かったです。

さて、結局ヤギを追いだすことが出来たのは意外な物なのですが、有無を言わさぬ隙をついた行動にあっぱれでした。読み終えて、気分爽快!な一冊です。



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『三コ』 / 斎藤隆介 

2013/07/03
こんにちは~。突然ですが、我が家では毎朝、見るテレビ番組(コーナー?)が決まっています。

6時40分、Eテレで「てれび絵本」6時45分、NHK総合で「まちかど情報室」6時55分、Eテレで「0655」7時、日テレで「ZIP!」7時30分、NHKBSプレミアムで「あまちゃん」7時45分、日テレ「ZIP!」に戻って、「MOCO'Sキッチン」8時、NHK総合で「あまちゃん」「あまちゃん」からの流れで、「あさイチ」~(途中で、テレビ電源OFF)

やけに「あまちゃん」を見てますが、7時半放送の「あまちゃん」は、登校準備をしながら息子がメインで見てます。私はその間、いろいろ動いているのでちゃんと見られず。で、息子が登校した後、8時放送の「あまちゃん」を私がゆっくり見るというパターンですね(笑)

「てれび絵本」では、最近、斎藤隆介さんの作品、「モチモチの木」、「花さき山」などを放送してますが、知ってる作品が出ると、やっぱり見入っちゃいます。上の作品はすでにブログで紹介済みなので、今日は斎藤隆介さんの別の作品をご紹介します。我が家の蔵書です

三コ (日本傑作絵本シリーズ)
三コ (日本傑作絵本シリーズ)斎藤 隆介 滝平 二郎

福音館書店 1969-08-15
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タイトルは、「さんこ」と読みます。本当の名前すらわからない、大男の呼び名です。オイダラ村の村人の困っていることを人知れず解決してくれる三コ。ある日、オイダラ村のオンチャが困っていることを知ると、姿を現し、親身になって解決しようとします。三コもまた、オンチャだったから。オンチャの為に土地を増やそうと、オイダラ山を海へぶち込もうとする三コのシーンがとても面白く表現されています。

ヒイーッ ヒイーッ と泣く海。
人の肩にのったことがなく、下ろしてくれ~と泣く山。
笑う雲。


結局、違う形でオンチャの問題は解決するのですが、このシーンが私の中では結構お気に入りです。方言だからこそ、良かったのかなと思います。ところが、オンチャのために解決したはずのこのオイダラ山が山火事になり・・・胸騒ぎでそれを察する三コの姿の描写がとても素晴らしいです。

オンチャの為に。村人のために。燃えさかるオイダラ山に覆い被さり、自らの命を捧げて死んでいく三コ。後半数ページは、オンチャの気持ち、三コの気持ちが心に滲み入るようで、黙々と読みました。山火事をくい止める為とはいえ、哀しい結末です。ただ、三コの意志を継ぐオンチャがたくさん育ったのが救いです。

私とは別にこの絵本を読んだ息子が一言、「三コって、”花さき山”に出てきたよね?」と。慌てて「花さき山」を見返してみると、確かに三コの名前がありました。ちなみに、「花さき山」には、「八郎」も出てくるんですよね。お話が絵本の中でリンクしていることを知り、斎藤隆介さんの作品がより楽しめたように思います。



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『かえるの平家ものがたり』 / 日野 十成

2012/11/26
今日は、息子が図書館で何度も借りてしまうほど好きな絵本をご紹介します。迫力満点!

かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)
かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)日野 十成 斎藤 隆夫

福音館書店 2002-11-20
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かえるの竹取ものがたり (日本傑作絵本シリーズ) 祇園精舎 (声にだすことばえほん) 春はあけぼの (声にだすことばえほん) おくのほそ道 (声にだすことばえほん) ゆく河の流れは絶えずして (声にだすことばえほん)


千年杉の下に住む、しわだらけの「がまじいさん」が、びわをべんべん♪と鳴らしながら子ガエル達に話して聞かせる源氏と平家の戦いの昔話がこの一冊の絵本となっています。

とにかく、絵に趣があってとても良いです。そして、がまじいさんがびわをべんべん鳴らしながら話す、語り口調の文章がまた良いです。まるで、びわの音が聞こえてきそう。源氏はカエル、平家はネコ、大型絵本ならではの大迫力で戦いが繰り広げられ、息子は飽きずに、何度も読み返していました。

息子のお気に入りキャラは、なんといってもがまじいさんですね。戦いのシーンでは、ところどころに若き日のがまじいさんも描かれています。若いがまじいさんを見つけたり、いろんな格好に描かれているカエルの様子を見て想像しながら読んだりと楽しんでいました。そうそう、牛若丸も登場するんですよ!歴史好きな息子にとって、見所はたくさんあったようです。

歴史が好きな子には絶対にオススメです!大人が読んでも楽しいですよ。


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『ふしぎなえ』 /安野 光雅

2012/02/20
今月は、今まで紹介する機会を逃していた絵本を中心に紹介していきたいと思います。今回紹介するのはこちら!

ふしぎなえ (日本傑作絵本シリーズ)
ふしぎなえ (日本傑作絵本シリーズ)安野 光雅

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もりのえほん さかさま ふしぎな たね (美しい数学) あいうえおの本 10人のゆかいなひっこし (美しい数学 (1))


目の錯覚を引き起こす不思議な絵が描かれた絵本です。文字はなく、ストーリー性も特にないのですが、描かれている人間は、とんがり帽子を被っていて、明らかに小人達なんですよね。

見ていると、不思議な絵と共に、小人達の未知なる世界へ引き込まれる感じがして、ついつい見入ってしまう一冊です。大人向けの絵本だと思います。


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『かめのヘンリー』 /ゆもと かずみ

2008/10/31
前向きな台詞が良いですね

かめのヘンリー (日本傑作絵本シリーズ)
かめのヘンリー (日本傑作絵本シリーズ)ゆもと かずみ ほりかわ りまこ

福音館書店 2003-04-30
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ヘンリーはちよみちゃんが赤ちゃんの頃からのお気に入りのぬいぐるみです。ずーっと ちよみちゃんと一緒だったヘンリーなのですが、ある日ちよみちゃんが病気になり、薄汚れていたヘンリーは、お医者さんに「病気に良くない」と言われ、物置部屋へと入れられてしまいます。寝言でちよみちゃんが呼んでいることを知ったヘンリーは・・・


ちよみちゃんとヘンリーがお互いに思いあっている気持ちが、ひしひしと伝わってきます。もしも、ぬいぐるみに気持ちがあったなら、こんなこともあり得るのかな?と思わせてくれるあたりが、とても夢がありますよね。

「おまえさんはあらってもらうのをまってるだけかい?」とヘンリーが言われるシーンがあるのですが、その一言で前向きに行動を始めるヘンリーに拍手を送りたい気持ちになりました。

息子の好きな笑えるお話ではなかったのですが、最後までじっと聞き入ってくれました。きっと子供なりに感じるものがあったのではと思います。

ただ、このようなストーリーは以前読んだ絵本「ちいさいいすのはなし」にも似ていたこともあり、新鮮な印象はありませんでしたが、「ちいさいいすのはなし」が大人向けの絵本という印象があったので、こちらの話のほうが子供には理解しやすいかなと思いました。


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『ねぎぼうずのあさたろう その6』 / 飯野 和好

2007/10/02
浪曲節、時代劇風の風合いは健在です。

ねぎぼうずのあさたろう〈その6〉みそだまのでんごろうのわるだくみ (日本傑作絵本シリーズ)
ねぎぼうずのあさたろう〈その6〉みそだまのでんごろうのわるだくみ (日本傑作絵本シリーズ)飯野 和好

福音館書店 2006-11-15
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ねぎぼうずのあさたろう〈その5〉いそぎたび そばがきげんえもん (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その7〉さんぞくまつぼっくりのもんえもんのなみだ (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その4〉火の玉・おてつのあだうち (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その3〉人情渡し舟 (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その8〉にんにくにきち はしる! (日本傑作絵本シリーズ)


今回は、一緒に旅をしていた にんにくにきちがいません。豆味噌づくりの八丁村で、あわや、あさたろうの大ピンチ!と思いきや、またまた正義のねぎ汁が飛び出します。すっかり、 ネギ味噌になってしまう のか!?と思ったのですが、正義が勝たなきゃ意味がないですもんね。

すでにこの絵本も飽きちゃったかな?と思っていた息子ですが、なんと、遊んでいる時にすらっと江戸時代風の言葉遣いが混じっていて、なんだ、ちゃんと聞いてたんだね!とビックリしました。普段耳にしない言葉遣いが、やっぱり気になっていたようです。ストーリー的にはまだ解っていないようですが・・・。もう少し成長した頃にまた読んでやろうと思っています。主人には意外と好評の絵本でした。大人が楽しめる絵本なのかもしれません。


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