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『哀しい予感』 / 吉本ばなな

2010/12/03
哀しい予感 (幻冬舎文庫)
哀しい予感 (幻冬舎文庫)吉本 ばなな

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ちょっとした謎あり、恋愛あり、思うことありの内容。風変わりなおば(ゆきの)の存在、弟(哲生)との特別な関係、そして両親。それぞれの微妙な距離がうまく出ていて嬉しかったり、哀しかったり・・・19才、弥生の初夏の物語

弥生の『何かを思い出しそうな感覚』とゆきのおばさんの風変わりな『それ』とは、何気に共通するものがあり、やはり繋がっているんだなっていう感じがにじみ出ていて、読んでいて時折ほんわか気分にさせてくれます。

ゆきのおばさんが一人でひっそり暮らす理由、突然の旅の理由、そして、旅の行き先。その全てが ”家族”というものへの執着の表れだったんだなあと感じます。おばは一人ではなく、記憶の中の家族とちゃんと暮らしていたんですよね。

弥生の感じる”予感”は決して本のタイトルのような『哀しい予感』ばかりではありません。弟、哲生もいい男だし(笑)大ベストセラーになったのも頷ける1冊です。


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『ハチ公の最後の恋人』 / 吉本ばなな

2010/12/01
ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)
ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)吉本 ばなな

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宗教という特殊な家庭環境で育ったマオが、その家庭を抜け出したところで出会ったのがハチ。 「最後の恋人」と祖母に予言されていた通り、別れを前提とした出会いでもありました。 別れの予感をひしひしと感じながらも ”その時”までの時間を自分達なりに共有していく2人。 限られた時間を、限られた恋愛を、限られた青春をその時に任せて過ごしていく。

作品全体に暗いイメージが付きまとうのは、マオの実家である宗教団体の人間関係のドロドロ加減と、運命的に出会った2人の別れを前提とした付き合いの感情の静と動の部分が全体に散りばめられているからだと思われます。 マオ自身がハチと過ごす時間だけしか自分と向き合えないという状況もかなりキツイ。 けれど、キツイなりに限られた時間と共に沸いてくるマオとハチの内面の感情がそれぞれの場面で余すところなく書き綴られた描写は、まるで1つのドキュメンタリーのような印象を受け、そういった意味では、さすがだな~と感じました。

けれど、さすがだな~と思う反面、主人公の一方的な体験をだらだら連ねてあるだけの印象も拭いきれず、私的に主人公にあまり共感が持てなかったので、読み終えた後味が少々悪かったような・・・

「私はハチを忘れないが、忘れるだろう。悲しいが、すばらしいことだ。そう思う。」

最後のこのフレーズがとても印象的でした。


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