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『高校生からわかる原子力』 / 池上彰

2019/01/11
人間はどのようにして原子力を手に入れたのか。それが爆弾に使われたのはなぜなのか。世界はどうして核兵器を捨てられないのか。被爆国でありながら、なぜ日本は原発の道を選んだのか。なぜ安全神話は崩れたのか。事故後の原発はどうなるのか。使用済み核燃料は安全に処理できるのか。人間は本当に原子力をコントロールできるのか。

3・11の事故で安全神話が崩れ、見直しを迫られる日本の原子力発電。そもそも原子力とは何か、どのような利用をされてきたか、そして問題点とは。池上彰が原子力の歴史と問題点を追って丁寧に講義。






【個人的評価】★★★★★

現役高校生の息子が読んでの評価になります。「最近読んだ本の中では一番良かった。すっごい参考になった!」と言っておりました。そして、私は読んでませんのであしからず(^_^;)




文庫版はこちらになります。



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12:59 ・【アドバイス系・参考系の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『名作アニメ・マンガ 明日を変える魔法の言葉』

2018/12/10
アニメ・マンガの言葉で、人生をちょっと豊かに。
誰もが知っている不朽の名作から、最近話題の人気作まで。
アニメ・マンガに出てくる154の名言の数々。
たとえその作品を知らなくても、そのシーンを知らなくても、心に響く。
それは、アニメ・マンガの言葉ならではの不思議なパワー。
あなたの心を癒す、背中をポンと押す一言が、この本で見つかるかもしれません。

40の名作アニメ・マンガから、154の名言をあなたに。




【掲載アニメ・マンガ】赤毛のアン / H2 / エースをねらえ! シリーズ / カイジシリーズ / ガラスの仮面 / 機動戦士ガンダムシリーズ / 君に届け / 金田一少年の事件簿 / クレヨンしんちゃん / さくらん / サラリーマン金太郎 / 島耕作シリーズ / ジャングル大帝 / SLAM DUNK / 楽しいムーミン一家 / 沈黙の艦隊 / ドラえもん / のだめカンタービレ / パーマネント野ばら / 鋼の錬金術師 / バガボンド / はじめの一歩 / 働きマン / ハッピー・マニア / 母をたずねて三千里 / HUNTER×HUNTER / 火の鳥 / ブッダ / ブラック・ジャック / ベルサイユのばら / 北斗の拳 / ぼくの地球を守って / ぼくんち / ぼのぼの / 毎日かあさん / 名探偵コナン / REAL / ROOKIES / ルパン三世 / ろくでなしBLUES



【個人的評価】★★★★

正直、半分以上は知らないアニメ・マンガでしたが、『たとえその作品を知らなくても、そのシーンを知らなくても、心に響く。』と冒頭に書いてあったように、十分楽しめました。所詮、アニメやマンガと侮ってはいけません。そこから生まれた名言は意外と多いんです。名言とともにそのもとになったアニメやマンガのワンシーンが挿絵として盛り込まれていたりするので、どんなシチュエーションでの言葉なのかがよくわかります。知らなかったマンガも、ちょっと読んでみたくなりました。本を読む時間のない人、読書習慣のない人でもこれならさらっと読めるはず。

余談ですが、この本を読んだ息子が一言。「表紙に載ってるアムロの絵が、初代のアムロだったから期待して読んだらさあ、中身が「機動戦士Zガンダム」って詐欺だろ!!」・・・私からはノーコメントでお願いします(゚∀゚)


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11:22 ・【アドバイス系・参考系の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『世界からボクが消えたなら - 映画「世界から猫が消えたなら」キャベツの物語-』/涌井 学

2018/12/09
余命わずかと宣告されたご主人さまは、自分と同じ姿をした悪魔と取引をした。「この世界からモノを一つ消す。そのかわりに、キミの命を一日ぶんだけ延ばす」と。電話、映画、時計…。モノが消えていくたびに、ご主人さまと結びついていた人の記憶までが失われていくようだ。そして悪魔は、世界から猫を消すと提案する。ボクのことなんて消してしまっていいんだよ、ご主人さま…。最後に、飼い主が選択した決断とは!?百万部突破!感涙のベストセラー原作の映画『世界から猫が消えたなら』を、主人公の飼い猫であるキャベツの視点で描いた、感動の物語。






【個人的評価】★★☆☆☆

原作も読まず、映画も観ていないのですが、なぜかこちらを読んでしまいました。原作では主人公の飼い猫である「キャベツ」が、こちらの本では主役。つまり、原作とは逆の飼い猫の視点で書かれた本。悪魔が出てきて、飼い主に余命宣告をするのですが、なんだか「デスノート」っぽい?と思ってしまいました。原作を読んでいないので比べられないのですが、猫の気持ちを後からアテレコみたいにとって付けたような流れになっている印象?身近なものが悪魔との取引によってひとつ、また一つと消えていき、今度は猫が消えてしまう!となった時の展開は、なるほどと思ったり、ちょっと感動的ではあったものの、その他の流れは、淡々とした感じでした。原作や映画を観た後だったら、また違った読み方ができたのかもしれません。まずは原作や映画を観てからこちらを読むことをお勧めします。

関連本はこちら。
  

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21:29 ・【その他の著者】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『シェエラザード』 上 下/ 浅田次郎

2018/12/09
昭和二十年、嵐の台湾沖で、二千三百人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく―。いったいこの船の本当の正体は何なのか。それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を辿る冒険が始まった。日本人の尊厳を問う感動巨編。






弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。






【個人的評価】★★★★

私は読んでいないので、息子が読んでの評価になります。ジャンルはミステリーになるのかな?謎を解いていく感じでストーリーが進んでいくようです。戦時中、捕虜へ運ぶ支援物資としての船が赤十字のマークをつ付けていたにもかかわらず、アメリカに沈められます。なぜ沈められたかがポイント。その謎を巡ってストーリーが展開していきます。一気に読み切った感じ?なかなか面白かったようですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか^^

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20:54 ・あ【浅田次郎】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『 トンネル 』  上 下 / ロデリック・ゴードン、ブライアン・ウィリアムズ

2018/12/08
ウィル・バローズは家族とともにロンドンで暮らしている14歳の少年。ある日、ウィルは忽然と姿を消してしまった父親が密かに掘り進めていたトンネルを発見する。親友のチェスターとともに、故意にふさがれたトンネルをウィルは掘り直し、父親の捜索に乗り出すが…。トンネルの先で彼らが見つけたものとは人生を犠牲にするかもしれない秘密だった―。





トンネルの先でウィルとチェスターを待っていたのは謎に包まれた地下世界だった。
地表人として捕らえられたウィルの元に面会人が訪れ、出生の秘密を知ることになる。
失踪した父親の行方を探しながら、ウィルは監獄等にいるチェスターの救出作戦に乗り出す。

果たして父親は見つかるのか?
深く暗い地下世界で、光を照らしながら彼らの冒険が始まる―







【個人的評価】 ★★★☆☆

私は読んでないので、息子の評価になります。全く面白くないわけではないけれども、挿絵が全くないのでイメージがしにくいとのこと。読み始めのつかみはかなり良かったらしいですが、最初に期待した分、ちょっと期待外れ的な感じに収束してしまったようです。最後まで謎が多い感じ?トンネルを見つけてからは、ほとんどトンネルの中でストーリーが進んでいき、先の展開がわからないところが惹きつけられ、結局最後まで読んだらしいです。さらっとストーリーを教えてもらったところ、結構面白そうなストーリーなんですけどね。ジャンルとしてはファンタジー、冒険物になるかと思います。その辺のジャンルの好きな方、読んでみては?
 

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12:35 ・【その他の著者】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『御朱印でめぐる関東の神社 週末開運さんぽ 』/ダイヤモンド・ビッグ社

2018/01/05
御朱印でめぐる関東の神社 週末開運さんぽ (地球の歩き方御朱印シリーズ)
御朱印でめぐる関東の神社 週末開運さんぽ (地球の歩き方御朱印シリーズ)地球の歩き方編集室

ダイヤモンド・ビッグ社 2016-12-23
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地球の歩き方御朱印シリーズの1冊です。今まで神社・仏閣に興味の無かったような方が、急に御朱印に興味を抱き、御朱印を通して神社・仏閣のことを知りたくなった、そんなあなた(私のこと!?)にぴったりな内容になっています。御朱印って何?から始まり、参拝時のマナー、古事記に登場する5大神様のお話、御朱印ギャラリー、御朱印帳コレクション、そして、オススメの寺社の紹介がたくさん写真付きで紹介されています。御朱印の写真が載っているのもとても参考になります。1つの寺社に対しての情報がたくさん盛り込まれているのでありがたいですがパッと見、ごちゃごちゃしていて老眼の方には見づらいかもしれません。目的の寺社を見つけたらじっくり読むと、省スペースなのに情報量が多く、感謝の1冊です。

地球に歩き方御朱印シリーズは、他にも数冊出ています。興味のある方は、是非参考にされてみてはいかがでしょうか。

御朱印でめぐる関東の百寺 坂東三十三観音と古寺 (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる関西の神社 週末開運さんぽ (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる江戸・東京の古寺 改訂版 (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる鎌倉の古寺三十三観音 改訂 (地球の歩き方 御朱印シリーズ 1)御朱印でめぐる京都の古寺 改訂版 (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる奈良の古寺 改訂版 (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる高野山 (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる 全国の神社---開運さんぽ (地球の歩き方御朱印シリーズ)御朱印でめぐる秩父 三十四観音完全掲載 (地球の歩き方御朱印シリーズ)日本全国この御朱印が凄い! 第弐集 都道府県網羅版 (地球の歩き方御朱印シリーズ)日本全国この御朱印が凄い! 第壱集 増補改訂版 (地球の歩き方―御朱印シリーズ)御朱印はじめました 関東の神社 週末開運さんぽ (地球の歩き方コミックエッセイ)


 
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15:32 ・【アドバイス系・参考系の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『東京周辺 七福神めぐり ご利益さんぽコース』/七福神散歩会

2018/01/05
あけましておめでとうございます!
本年もマイペースにやってまいりますので、
どうぞよろしく願い致しますm(_ _)m

では早速、本の紹介に入ります!

東京周辺 七福神めぐり ご利益さんぽコース
東京周辺 七福神めぐり ご利益さんぽコース七福神散歩会

メイツ出版 2016-11-25
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千葉、東京、神奈川、埼玉の七福神めぐりのできる散歩コースが、30コースも紹介されています。各寺社の写真と情報、目安となる時間と距離、そしてコースを記したわかりやすいマップがとっても見やすくて便利。色紙でもらえる七福神の御朱印の情報も写真付きで載ってます。それぞれのコースが4ページに渡ってコンパクトにまとめられていて、さっと確認できるので個人的にはオススメな1冊です。

上記は東京周辺の七福神めぐりですが、下記のような京阪神の七福神めぐりの本もあるようなので、興味のある方は是非参考にされてはいかがでしょうか。

京阪神 七福神めぐり ご利益さんぽコース
京阪神 七福神めぐり ご利益さんぽコースあんぐる

メイツ出版 2017-10-25
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15:04 ・【アドバイス系・参考系の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『置かれた場所で咲きなさい』/渡辺和子

2017/01/10
心の持ちようのバイブル本

置かれた場所で咲きなさい
置かれた場所で咲きなさい渡辺 和子

幻冬舎 2012-04-25
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タイトルに惹かれて読んでみた本ですが、心の持ちようを変えてみるだけでこんな風に気持ちが晴れるものなんだと思わされました。同じ物事に対しても、捉え方の視点を変えてみるだけで感じ方も変わってくるんですね。

ネガティブ思考の強い私ですが、その言葉に添えられた文章のおかげか、すんなりと言葉が染み渡り、読み進めることが出来ました。そもそもが難しい専門用語などが出てきたりしませんので、とても読みやすい内容になっています。中には、マザー・テレサが来日された際の話なども載っています。著者自身、マザー・テレサの影響もかなり受けているように思います。

最近、物事が上手くいかないなと感じられている方ほど、この本を読んでみることをお勧めします。


【追記】
著者で、学校法人ノートルダム清心学園(岡山市)の理事長だった渡辺和子さんは、2016年12月30日、膵臓癌により89歳で亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。



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08:00 ・【アドバイス系・参考系の本】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『デモナータ 1幕 ロード・ロス』/ダレン・シャン

2016/10/20
ある日突然、悪魔というおぞましい存在によって、幸せな日々を断ち切られてしまうグラブス。少年の一族の恐ろしい呪いとは。魔界に住む悪魔“ロード・ロス”とは。主人公と悪魔たちの戦いが始まる。

デモナータ 1幕 ロード・ロス
デモナータ 1幕 ロード・ロスダレン・シャン 田口 智子

小学館 2005-06-10
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「デモナータ」シリーズの1巻目になります。たまたま図書館で見かけて、表紙絵の怪しげな雰囲気とシリーズ化しているみたいなので面白いのかも?という直感だけで借りてきました。読み始めてすぐ、この本を読むのを諦めようかと思うほどグロい描写があってびっくり。ああそういえば、本文に入る前に「作品中の描写に対し、不快の念を抱かれる読者の方がおいでになるかもしれませんが、原作を重視し、原作者の意図を活かすことを考え、あえてそのまま掲載いたしました。」という一文があったんだったと思い出し、もうちょっとだけ読んでみようと思ったのでした。

とにかく謎の展開が立て続けにあります。グロくて気持ち悪いのですが、「え?なんで?一体なんなの?どうなるの?」という気持ちが先に立ち、いつの間にかどんどんページをめくっていました。先にこの本を読んだ息子も、同じような気持ちでグロくてイヤだったんだけど、先が気になって読んでいたらいつの間にかハマってた、と言ってました。

ジャンルとしては、児童書、ファンタジー小説ですね。「悪魔」という異次元の世界との繋がりや戦いなどがあり、ちょっと印象は違うけれど上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズと似てるのかもしれません。著者のダレン・シャン氏によると「デモナータ」シリーズは、「友情と勇気」がテーマなんだとか。心に傷を負った少年がどう生きていくのか?家族を失った少年と「悪の存在」である悪魔がどう絡んでいくのか?先の読めない、手に汗握る展開が最後まで続きます。

デモナータ 1幕を読み終えて、その後続きはどうなる?と思っていたら、先に2幕を読み終えた息子が一言。「1幕の続きが2幕にあると思ってるでしょ。ところが2幕は続きじゃなくて別の話だよ。ダービッシュおじさんの若い頃が出てくる」と。1幕の終わり方、絶対続きがありそうな感じだったのだけど、あえてそのままスルーというところがまた気になる~

ちょっとグロくて怖いもの好きな方は是非、読まれてみてはいかがでしょうか?(^-^)/


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08:00 ・【その他の著者】 | コメント(0) | トラックバック(0)

『ナイフ』 / 重松清

2016/09/14
「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕達の世界は、かくも脆いものなのか! ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子どもを守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その戦いは、決して甘くはないけれど。第14回(1998年) 坪田譲治文学賞受賞作。

ナイフ (新潮文庫)
ナイフ (新潮文庫)重松 清

新潮社 2000-06-28
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『ゼツメツ少年』に続き、重松清作品を読んでみました。内容は、「ワニとハブとひょうたん池で」「ナイフ」「キャッチボール日和」「エビスくん」「ビタースウィート・ホーム」の全5編からなる短編小説集になります。この5編に共通するテーマは、イジメ。学校でイジメの標的にされている当人、またはその親、その幼馴染みだったり、いろんな立場の視点からのイジメが描かれています。「ビタースウィート・ホーム」だけはちょっと違うテイストのストーリーではあるけれど、でもやっぱりイジメがテーマなのではと思います。

描写が細かいので、まるでその場にいるような、もしくはテレビでドキュメンタリー番組を見ているような感覚になります。容赦ないイジメの描写には、読みながらつい顔をしかめてしまうほど。それに加え、主人公の心の描写もまた細かく、おそらくこの本を読んだら、イジメの経験がある人には共感を、経験のない人には疑似体験が得られるのではないかと思います。。

「ワニとハブとひょうたん池で」では、イジメに1人で立ち向かう少女が登場します。孤独ではあるけれど、周りに助けを求めずに1人イジメと立ち向かう姿は、とても勇敢に見えます。反面、強がっているのかもしれませんが少女の妙に冷めた感じにゾッとさせられることも。反射的にイジメられていることを親に隠している姿は、子ども心が良く出ていると思います。

「ナイフ」では、背の低いサラリーマンのお父さんが登場します。このお父さんは、他の重松作品『ゼツメツ少年』にも登場しています。イジメにあっている息子をなんとかしてやりたいと思いつつ、何が出来るでもない父としての苦悩が綴られています。イジメの奥深さ、すぐに解決できるような単純なことではないってことが伝わってきます。何度も出てくる【私はナイフを持っている。】というフレーズがとても印象的。

「キャッチボール日和」は、見て見ぬふりのイジメの怖さが良く出ています。いじめに負けて欲しくないと願う親。親に自分の気持ちを受け入れられずに人生を諦めかけている子。親の気持ち、子どもの気持ちがかみ合わないという悪循環。この中では、一番苦手な作品かもしれません。何度も本を閉じたくなりました。

「エビスくん」は、親友なのかいじめっ子なのか?不思議な存在の転校生。なぜ、ひろしはエビスくんにやられっぱなしでやり返さないのか。イジメで繋がっているひねくれた友情ストーリー。あとがきに、この「エビスくん」という作品に重松清さんが込めた思いが書かれています。あとがき必見。

「ビタースウィート・ホーム」は、学校の先生と保護者との間のお話。モンスター・ペアレンツ?リアルにありそうなストーリー展開で、読んでいてザワザワします。

これらのストーリーには、辛く苦しいイジメが容赦なく描かれています。けれども、どの作品も解決までには至らないにせよ、ちょっとだけ前向きな気持ちになれる終わり方になっています。イジメを背景に、子どもの苦しみと大人の苦しみ、両方をしっかり描いた作品。イジメなんて関係ないと思っている方にも是非読んで欲しい1冊です。



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