絵本の紹介 『むしサッカー はらっぱカップ』

解説者気分で読み聞かせ

4774607045むしサッカー はらっぱカップ
杵川 希

教育画劇 2006-05
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「かまきりっこ」で、近藤薫美子さんの絵が大好きになった息子。
近藤薫美子さんの絵本を読みたいというので、次に選んだのがこの1冊。

どうやら、虫たちのサッカーの試合のようです。
サッカーに興味の無い息子にはどうかな?と思ったのですが、
とりあえず読み聞かせてみることに。

選手たち(虫です)にそれぞれ名前がちゃんとついているのは、
かまきりっこの時と同じだな〜と思いましたが、それぞれの
虫のキャラがちゃんと活かされていることに脱帽!

読み聞かせでは、実況中継をしているカタツムリなどの台詞を
読むことになってしまいますが、読んでいるうちに、なんだか
自分がサッカーの解説者気分になってくるので不思議。
気が付けば、結構気分良く読み聞かせしている自分がいました(笑)

近藤さんの絵は全体的に細かく、主役以外の虫たちの会話や行動も
しっかりと書いてあり、後々のページにまで虫たちの行動が繋がって
いたりもするので、次々と目移りしてしまいます。
人によっては、ごちゃごちゃした印象を持たれる方もいるかと思いますが、
子供にとっては、そういう隠れたシーンを探して見つけ出す楽しさが
あるようで、最初の予想に反して、息子の反応もかなり良かったです。

息子は1人で何度も読み返し、解説者の台詞を暗記してしまうほど
気に入っていました。興味も無かったサッカーにもちょっとだけですが
興味を持ってくれたようです。
最初から最後まで、本当のサッカーの試合さながらで締めくくったのは
良かったと思います。どこかの原っぱでこんなことが行なわれていたら
楽しいだろうなって思わせてくれました。


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絵本の紹介 『ふねがきた!』

絵を見てるだけでも充分です

ふねがきた

息子が図書館で見つけた絵本です。

「ふねがきた!」のタイトルどおり、1艘のフェリーが港にやってきます。
いろんな荷物・人・車、さまざまなものを運んできた船。
今度はカラになった船の中に、いろんな荷物・人・車、さまざまなものを
乗せて、また出港!

たったそれだけのことを淡々と表現されている絵本ですが、
船がやってきた時の港のにぎわい方、嬉しそうな子供たち、
船が来るのを待っていた人達、港で働く人の姿、そういうところを
見ているだけで、この船がどれだけ大事な物を運び、大事な役割を
担っているのかというところまで感じられ、説明文は無いけれど、
絵だけで子供でも大人でも、何かしら感じることができる内容に
なっていると思います。
やんわりとした細い線で描かれている絵も良かったです。

この船には、モデルになった船があるというのも、とても興味深かったです。

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絵本の紹介 『どんこうれっしゃがとまります』

昔懐かしい感じ

どんこうれっしゃがとまります (のりものえほん (9))
どんこうれっしゃがとまります (のりものえほん (9))鶴見 正夫

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田舎の小さな古びた駅がとっても大好きな男の子が主人公。
お年玉で買った切符を宝物にして、毎日のように駅へやってきます。
春も夏も秋も冬も、駅に通って列車を眺めている男の子。
「電車が好き」「駅が好き」という純粋な気持ちが伝わってきて、
ほんわかさせられます。

途中、宝物の切符が半分に千切れてしまうというアクシデントがあるものの、
駅員さんの粋な計らいで、また新しい切符が手に入ったり。
寒い北国の田舎の駅のお話なのですが、ほんわか暖かいストーリーが
詰まった1冊になっています。

時代背景は、昭和前半でしょうか。お年玉で切符を買おうと
男の子が駅員さんに差し出した五百円札、駅や駅の待合室に
置いてあるストーブなどに昔懐かしい印象を受けました。

子供より大人のほうが興味深く見てしまいました。

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絵本の紹介 『セミくん いよいよこんやです』

セミが鳴き始める、この季節に是非!

4774606251セミくんいよいよこんやです
工藤 ノリコ

教育画劇 2004-07
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虫好きの息子が、すごく気に入った一冊です。

絵本のタイトルの「こんや」とは、ずっと土の中で過ごしていた
せみくんが、いよいよ土の外へ出ていく日のことなんです。
せみくんがいよいよ外へ出てくるという知らせを受けた
外にいる虫たちは、お祝いの準備に取りかかります。
実際は、そんなことはないんですけどね(笑)

セミが土から出てきて木に掴まってミンミン鳴き出すまでの姿を、
とても可愛らしい絵でユーモラスに描いた、とても楽しい絵本です。

去年のことですが、息子がこの絵本に出会う2日前、偶然にも
夕方の公園で、セミが土から出てくるシーンに遭遇したばかりで、
息子にとってはとてもタイムリーな絵本だったこともあり、
お気に入りの一冊になったようです。

全体的に、虫が苦手な子も読みやすい内容に仕上がっていると思います。


余談ですが、セミが土から出てくる瞬間を去年、写真で撮っておきながら
まだブログで紹介していなかったので、後ほど、「いろいろ観察記録」の
カテゴリー内で紹介したいと思います。お楽しみに!

記事はこちら

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絵本の紹介 『へんしんじどうしゃ えんこくん』

おじいさんは何者??

4338006048へんしんじどうしゃえんこくん (のりものえほん (4))
杉山 径一

小峰書店 1983-01
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すぐに、えんこしてしまうから「えんこくん」なんですね。
はやのさんちのえんこくんは、スーパーまでのたったの9分も
走らないうちにえんこしてしまいます。
交差点の真中でもえんこしてしまい、周りの車は
「ぱぱぱぱぱー。」「びびびびびー。」「ぷぷぷぷぷー。」
怒った車の大合唱に、息子は大笑いしていました。
でも、これがきっかけとなり、えんこくんは買い替えられてしまいます。

すいすい乗り心地の良い新車のえーすくん。でも・・・。
はやおはどうしても えんこくんのことが忘れられません。
えんこはするけど、思い出がいっぱい詰まっていたんだよね。

本の後半、はやおは 別の車のように生まれ変わったえんこくんに出会います。
えんこくんの新しい持ち主は、不思議なおじいさん。
今度こそしっかりえんこくんとさようならができた、はやお。
えんこくんの新しい人生を知ったことで、ほっとしたのかな。

それにしても本の後半、なんだか違和感が残ります。
生まれ変わったえんこくんだとはいえ、知らないおじいさんの車に
抵抗無く乗り込んでしまう、はやお。
そして、なぜかはやおのことを前の持ち主の子だと知っているおじいさん。
「えんこくん」という名前まで知っている。不思議、不思議、不思議すぎる。

よくよく考えてみたら、中古車売り場の片隅で、しかもタイヤが無いのに
買い手がついたこと自体、不思議です。
もしかしたら、このおじいさんは、えんこくんの分身のような気すらします。
だってえんこくんは、はやおの家だってちゃんと覚えているんですよ!
息子は単純に、空を飛んだり水上を走ったり、ハンドル操作しなくても
勝手に走っていくえんこくんに喜んでいましたが。
たくさんの疑問が残る1冊でした。


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