『ちびっこちびおに』 / あまんきみこ

ちびっこちびおに (日本の絵本)
ちびっこちびおに (日本の絵本)あまん きみこ 若山 憲

偕成社 1975-12
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鬼の子「ちびおに」が、人間の子ども達とどうしても遊びたくて、人間のフリをして幼稚園へ行くお話です。鬼だということがばれると大変なので、絶対に洋服は脱がないようにとお母さん鬼に言われるのですが・・・

ちびおには、とても優しい鬼の子なんですね。後先考えずに洋服を脱いでしまう場面では、どうなるのかと思ったのですが、その後の様子にホッとしてしまいました。

どうやら子どもの世界では、鬼も人間も関係なかったようです。偏見のない目で見ることができる子ども達。そんな子ども達の世界をとても上手く表現されているな、と思います。そして、こういう関係を築ける子ども達をとても羨ましく思いました。大人も、見習わなくちゃいけませんね。読んだ後、優しい気持ちになれる一冊です。


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『びんぼうこびと』 / 内田 莉莎子 再話

我が家の蔵書です

びんぼうこびと―ウクライナ民話 (こどものともコレクション (’64~’72))
びんぼうこびと―ウクライナ民話 (こどものともコレクション (’64~’72))内田 莉莎子 太田 大八

福音館書店 1998-03-01
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ウクライナ民話です。

働いても働いても、村一番の貧乏人だったお百姓さんのお話です。あるモノの存在が、お百姓を貧乏にしていたんですね。それは・・・「びんぼうこびと」。お百姓がいくら働いても村一番の貧乏人だったのは、密かにびんぼうこびとが同居していたからなんですね(笑)

びんぼうこびとがやって来ると、その家が貧乏になるという設定、面白い発想だな~って思います。もしかして、うちにもいるのかも?なんて想像して笑っちゃいました。

でも、急に生活が豊かになったお百姓さんを良く思わない人がいて・・・お話は、別の展開へ転がっていきます。暮らしは裕福でも、気持ちが貧乏だと呼び寄せちゃうんでしょうか。 「びんぼうこびと」を読んで、想像力が豊かになりました(笑)


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『ゼツメツ少年』 / 重松清

ゼツメツ少年
ゼツメツ少年重松 清

新潮社 2013-09-20
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以前から気になっていた重松清さんの作品を初めて読みました。初めて読んだ著者の本がこれで良かったのかどうかはわかりませんが、こういう作風の本は初めてで、独特の世界に引き込まれ、一気に読みました。

<センセイ、僕たちを助けてください> <僕たちはゼツメツしてしまいます>  
<僕たちをセンセイの小説の登場人物にして、物語の中に隠れさせてほしいのです>

タケシからの手紙にはそう書かれていました。そしてこう続くのです。

<大事なのは想像力です>

そう。この本を読むためには、読者にとってもかなりの想像力を必要とします。タイトルの「ゼツメツ少年」とは、中2のタケシ、小5のリュウとジュンのこと。タケシから届く手紙~3人の旅の記録~を元に、センセイが書いた物語の世界が数ページのプロローグののち、一気に広がっていきます。

でもね。「タケシからの手紙を元に、センセイが書いた物語」を読んでいるはずなのに、徐々に物語の中の話なのか現実での話なのか混乱が生じてくるのです。タケシ、リュウ、ジュンといった実在の人物とセンセイの過去の作品に登場した人物が出会い、新たな物語の中で生きているのです。

彼らがなぜ「ゼツメツ少年」なのか。実在していたはずの彼らの身に、一体何が起こったのか。物語の端々から、その状況が徐々に知れてくるのですが、最後の数ページのエピローグで書かれている内容を読んでさらに混乱させられ、最後の最後まで想像力を働かせながら読みました。おそらく、一度読んだだけでは理解できない物語。<大事なのは想像力です>タケシのこの一文に尽きる物語だと思います。

正直、「ゼツメツ少年」の彼らには、素晴らしい未来は訪れません。子供が主役のストーリーで、こんなラストを迎える物語ってあるんですね。物語の中で彼らが発した心の叫びは、とても心打たれました。大人たちがなかなか気付いてやれない子どもの心情がとてもうまく表現されていて、いちいち心に響きました。そういった意味では、この作品は大人にも是非読んで欲しい内容なのではないでしょうか。

イジメ。不登校。自殺。死。そして、生。この物語には、そんな言葉が登場します。けれど、最後に「生(せい)」という言葉が登場したことが、実はとても大きなポイントなのでは?と思います。リュウのお父さんの言葉「生きるっていうのは、なにかを信じていられるっていうことなんだよ」は、子を思う親の気持ちが最高に凝縮されて紡ぎだされた言葉のように感じられ、涙が溢れました。

この世の中には、「ゼツメツ少年」のような子供達がきっと今もどこかにいるのでしょう。そういう子供達が「ゼツメツ」しない世の中にしなくては。もっと子供達と正面から向き合っていかなくては。大人として、親としてそう思わされた一冊でした。久しぶりにお気に入りの本に出会いました。

~追記~
この本を紹介するに当たり、調べていてわかったことが1つ。
この物語には、センセイの「過去の作品に登場した人物」が登場するのですが、その登場人物たちは、実際に過去の重松作品に登場する人物らしい。ということで、過去の重松作品を知ってる方が読むと、とても楽しめる作品のようです。どうやら作品を読む順番を間違えましたね、私。なんでよりによってこの作品を選んだかな~(笑)これを機に今後、重松作品を読んでいきたいと思います。



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『小学館版 学習まんが人物館<第二期> マリー・アントワネット』

マリー・アントワネット―革命の犠牲になったフランス最後の王妃 (小学館版学習まんが人物館)
マリー・アントワネット―革命の犠牲になったフランス最後の王妃 (小学館版学習まんが人物館)市川 能里 石井 美樹子

小学館 2005-03
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息子が小3の頃にかなりハマって読んでいた本です。

マリー・アントワネットと言えば、わがままで、贅沢をし過ぎて処刑された人というイメージがありましたが、本を読んでみて実際には国民にかなり誤解されていた部分があったのだなということがわかり、印象が変わりました。

オーストリアからフランスのルイ16世の元へ嫁いだマリー・アントワネットは、外国人の王妃ということで、民衆にとって憎むには都合のいい対象であったこと、長年の赤字財政のツケが、ルイ16世の時代に回ってきてしまったこと、マリー・アントワネットは、フランス革命の犠牲者であったと感じました。

「不幸に会って初めて人間は自分が何者であるかがわかります」と、マリー・アントワネットは言葉を残しています。自分が歴史的人物となる定めを負っていることを理解し、死に臨んだ姿は、感動すら覚えました。今のフランスという国の影には彼女の姿があることを、子ども達にも是非読んで知って欲しいと思います。




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『ひばりの矢』 / 斉藤隆介

ひばりの矢 (創作絵本40)
ひばりの矢 (創作絵本40)斎藤 隆介 滝平 二郎

岩崎書店 1985-11-30
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絵本を開くと、最初に麦の絵が目に飛び込んできます。「麦は、ひばりが天から射込んだ矢」なんだそうです。どうしてひばりが矢を射るのか?それは、黒雲が関係していました。

踏まれても踏まれても伸びる、強い麦。麦には、ひばりの強い意志が宿っているのかもしれません。麦の穂が矢羽のような形をしている理由、なんだか納得でした。

この絵本では、ひばりは鳥ではなく「人間の姿」で描写されています。黒雲おやじを倒そうと、一番最初に名乗りを上げた一郎次。誰もやらなかったことを最初にやろうと決意し行動する姿は、「半日村」の一平を思い出させました。

余談ですが、ひばりは漢字で「雲雀」と書くんですね。「むかし、ひばりの巣は天にあった。」という一文があるのですが、きっと雲に巣を作っていたんだろうな、と想像させてくれました。

斎藤隆介さんの作品にはいつも「勇気」「優しさ」「愛情」「自己犠牲」といったテーマが盛り込まれており、読むたびにそういったパワーをいただいているような、気がします。



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『メイシーちゃんなにしてるの?』 / ルーシー・カズンズ

我が家の蔵書です


メイシーちゃんなにしてるの? (L.カズンズの絵本)
メイシーちゃんなにしてるの? (L.カズンズの絵本)ルーシー・カズンズ なぎ・ともこ

偕成社 2003-12-15
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うちの子が小さい頃、とても大好きだった1冊です。

「メイシーちゃん、なにしてるの?」という言葉と共に、ヒントとなるイラストが描かれていて、見開きの次のページにある仕掛けをめくると、メイシーちゃんが答えてくれる、という流れになっています。

ヒントになるイラストは、言葉の勉強にもなるし、メイシーちゃんの答えを当てるクイズにもなっているし、しかけをめくる楽しみもあり、一石三鳥の絵本です。

最後のページで、それまでのメイシーちゃんの行動の謎がわかります!絵や色合いもかわいいですし、親子でお気に入りのシリーズです。




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図書館よりレンタル中 その7

ちょっと記事にするのが遅れてしまいましたが、現時点で図書館から借りている本を紹介しますね。

●「金魚屋古書店」
前回も紹介しましたが、息子がハマって全巻一気読みしてました。私はまだ読んでません
金魚屋古書店 コミック 1-16巻セット (IKKI COMIX)
金魚屋古書店 コミック 1-16巻セット (IKKI COMIX)芳崎 せいむ

小学館 2014-07-30
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●「嘘をもうひとつだけ」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。読書感想文用にとりあえず。
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)東野 圭吾

講談社 2003-02-14
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●「弟の戦争」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。読書感想文用にとりあえず。息子は読破済み。
弟の戦争
弟の戦争ロバート ウェストール Robert Westall

徳間書店 1995-12
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●「黒い雨」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。読書感想文用にとりあえず。息子は読破済み。汽車での移動シーンで面白いシーンがあったらしく、時々笑いながら読んでいましたが、読書感想文を書くには、内容が難しいとのこと。
黒い雨 (新潮文庫)
黒い雨 (新潮文庫)井伏 鱒二

新潮社 1970-06-25
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●「測量船」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。詩集なので、読書感想文には向かないよ?と言ったのですが、息子が読んでみたいと言うのでとりあえず。読まないだろうと思っていたら、現在、読破中。知ってる詩が載っていたりして意外と面白いらしい。
測量船 (愛蔵版詩集シリーズ)
測量船 (愛蔵版詩集シリーズ)三好 達治

日本図書センター 2000-01-25
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●「鉄のしぶきがはねる」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。読書感想文用にとりあえず。息子は読破済み。ものコンに参加するために女子高生が奮闘する話とのこと。女子が主役だということで感情移入できなかったらしい。
鉄のしぶきがはねる
鉄のしぶきがはねるまはら 三桃

講談社 2011-02-25
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●「武士道シックスティーン 」
息子の使っている国語の教科書に紹介されていた本。読書感想文用にとりあえず。息子は読破済み。これも女子が主役だということで感情移入できなかったらしい。
武士道シックスティーン (文春文庫)
武士道シックスティーン (文春文庫)誉田 哲也

文藝春秋 2010-02-10
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●「首都圏 高校受験案内 2017年度用」
息子が受験生なのでとりあえず。予約待ちで、手元に届くまでに1ヶ月かかりました。
首都圏 高校受験案内 2017年度用
首都圏 高校受験案内 2017年度用晶文社学校案内編集部

晶文社 2016-04-02
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息子の本の好みとしては、青春モノとか恋愛モノよりかは、ファンタジー系、冒険モノ、推理モノの方を好む感じですね。読みたい本がいろいろあって、せっかく借りてきても私の読書スピードが全然追いついてません。実は息子の読書感想文用にもうちょっと借りる予定がありますので、後日紹介していこうと思います。


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『われたたまご』

我が家の蔵書です

われたたまご―フィリピン民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)
われたたまご―フィリピン民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)小野 かおる

福音館書店 1997-11-15
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フィリピン民話です。
みふうずらの夫婦が留守中に大事な卵を全部割られてしまいます。近くに馬の足跡があったことから、犯人探しが始まるのですが・・・すぐに容疑者が見つかったと思いきや、それぞれごもっともな理由があり、どうしても責められません。みふうずら夫婦は、話に出てきた生き物たちに次々と事情徴収をしていくことになります。

その時のセリフにお決まりのフレーズがあって、リズミカルに話が進んでいくのと、話を聞くたびにセリフがどんどん増えていき、いろんな事情が全て繋がっていくところにこのお話のおもしろさがあるように思います。

とはいえ、こんなに長く繋がるとはすごいですね。最後の最後で「誰のせいでもなかった」という結論になった時、やっとみふうずらはわれたたまごの元へ帰っていくのです。みふうずら夫婦は、一体何に対して納得して帰ったのか?生き物たちは、責任転嫁して罪から逃れただけじゃないか?いろんなツッコミどころはありますが、これは単純に、 「世の中には、仕方のないこともある」ということで良いのでは?と思います。

この絵本は子どもが園児の頃に何度も読まされましたが、水牛の鼻の穴にヘビがもぐりこもうとしたというシーンでいつも大笑いしていました。難しいことは抜きで、純粋に言葉の繋がりを楽しんで読めればOKだと思います。


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『ガラスめだまときんのつののヤギ』

我が家の蔵書です

ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 (日本傑作絵本シリーズ)
ガラスめだまときんのつののヤギ―ベラルーシ民話 (日本傑作絵本シリーズ)スズキ コージ

福音館書店 1988-05-31
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白ロシア民話です。
おばあさんの畑で麦を食い荒らすヤギを、なんとか追い払おうとするおばあさんと動物たちのお話。

とにかく、言葉のリズムが良いです。おばあさんのセリフ、動物たちのセリフ、そしてヤギのセリフにそれぞれお決まりのフレーズあって、それがテンポよく順番に重ねられていくので、読んでいて気持ちが良いです。子どもも、お決まりのパターンが解ってくると、予想通りの展開が逆に楽しいらしく、次にどんな動物がおばあさんを助けようとしてくれるのか楽しみにしているようでした。

そして、畑から追いだそうとするものに対してのヤギの毒突いた言葉に、子どもは大笑い。「おいぼればあさん!」「もじゃげのクマめ!」といった具合ですが、この辺りにヤギの意地悪そうな雰囲気を目一杯出して読み聞かせると、ウケが良かったです。

さて、結局ヤギを追いだすことが出来たのは意外な物なのですが、有無を言わさぬ隙をついた行動にあっぱれでした。読み終えて、気分爽快!な一冊です。



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『そこをなんとか』 / 麻生みこと

そこをなんとか 1 (花とゆめコミックス)
そこをなんとか 1 (花とゆめコミックス)麻生みこと

白泉社 2008-03-05
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そこをなんとか 2 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 3 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 4 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 5 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 6 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 7 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 8 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 9 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 10 (花とゆめコミックス)そこをなんとか 11 (花とゆめコミックス)

当ブログのカテゴリー「図書館よりレンタル中」でチラッと紹介させていただいたコミックです。職業の仕事内容が垣間見れる漫画はないかと探していて見つけて読んでみたのですが、そういった意味では期待通りの作品でした。ストーリーの合間に弁護士という職業の仕事内容や裏事情?などがちらちら垣間見ることができます。

主人公は、弁護士は儲かる!という夢を見て、キャバ嬢をしながらロースクールへ通い、司法試験に合格したという、貧乏にもめげない天真爛漫さと打たれ強さを持つ、お酒に強い女子、改世楽子(かいせらくこ)、通称らっこ。

滑り込みで就職し、儲かると踏んでいた憧れの職業でしたが、儲かる案件も少なく、貧乏弁護士生活は続きます(笑)先輩弁護士(兄弁<アニベン>)のご指導・助けを受けつつ、様々な案件をこなしつつ、次第に弁護士として成長していくストーリー。

主人公のらっこちゃんと同じで、私も弁護士という職業は他の職業よりも儲かるイメージが強かったのですが、これを読んで弁護士という職業に対するイメージが随分変わりました。弁護する方の気持ちを深く理解するために行う様々な努力。まずは依頼者との信頼関係を築くところから始まり、今まで育ってきた環境やら家族との関係性など、様々な視点から見つめ直しての作業。相手は人間ですから、嘘を付いていたり、証言を隠していたりしている可能性もあるわけで。弁護士という職業がこんなにも”人間”と向き合う職業だったとは思いませんでした。

らっこが担当する様々な案件を通して、様々な裁判の行われ方はもちろん、世の中にはいろんなトラブルがあるんだなということを客観的に知ることができ、大変興味深かったです。もちろん弁護士も人間ですから、登場人物同士の関係なんかも色々とあって、仕事以外のストーリー展開もなかなか面白いことになっています。ところどころに「ぶらり傍聴日記」というコラム的なものがあるのですが、これがまた面白い内容。裁判と一言で言うけれども、ピンからキリまであるんだな~と思わされます。

現時点で11巻まで刊行されているようですが、私は図書館から借りて読んでいる関係上、順番待ちでまだ9巻までしか読めていないのですが、9巻まででも面白い内容でしたので紹介させていただきました。2012年10月と2014年8月には、NHKでテレビドラマ化されていたようです。機会があれば見てみたいと思います。

そこをなんとか ブルーレイ BOX [Blu-ray]
そこをなんとか ブルーレイ BOX [Blu-ray]麻生みこと

NHKエンタープライズ 2013-06-21
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